縄文の風

「北黄金貝塚公園」を中心に
噴火湾沿岸の遺跡情報を発信します。

「縄文土器」の解読がおもしろい。

北黄金貝塚18(A貝塚 屈葬で抱き石)

2018年11月08日 | 縄文楽

北黄金貝塚の情報センターに「すべてのものに命があった」という表示あります。

これこそ「縄文の心」を表した言葉といえる。
この言葉を、根底において「縄文の丘」を解説したいと思います。

命あるものはいずれ命は失われ、そして再度生まれ変わるという、再生の思想といえます。

そこで、楕円形の墓は、母親の胎内にいるときの姿勢で大地に埋めて、再生を願う。
大地は「母胎」という思いがあるともいわれます。

貝輪をつけた男性が埋葬されています。
普通、貝輪は、男性がつくり女性に何かの時に送ったものと解釈されています。
女性が装着しているものなのです。

ところが、男性の墓から出土している。
見たところ腕につけて 埋葬されていない。
副葬品として、埋葬されてと考えたいのです。
身近な女性と共に、といった事にも読みとれる。

抱き石といわれる埋葬が多い。遺体の上に石を置いている。悪霊がいかないで封じ込めるということといわれる。

また、歯がないおばあちゃんといわれる墓も復元されている。これはどのように考えるか。
それぞれが思いを馳せてみるのも良いと思います。

お墓の復元をみて、考えてみるのも良いものです。

 

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