北黄金貝塚の情報センターに「すべてのものに命があった」という表示あります。
これこそ「縄文の心」を表した言葉といえる。
この言葉を、根底において「縄文の丘」を解説したいと思います。
命あるものはいずれ命は失われ、そして再度生まれ変わるという、再生の思想といえます。
そこで、楕円形の墓は、母親の胎内にいるときの姿勢で大地に埋めて、再生を願う。
大地は「母胎」という思いがあるともいわれます。
貝輪をつけた男性が埋葬されています。
普通、貝輪は、男性がつくり女性に何かの時に送ったものと解釈されています。
女性が装着しているものなのです。
ところが、男性の墓から出土している。
見たところ腕につけて 埋葬されていない。
副葬品として、埋葬されてと考えたいのです。
身近な女性と共に、といった事にも読みとれる。
抱き石といわれる埋葬が多い。遺体の上に石を置いている。悪霊がいかないで封じ込めるということといわれる。
また、歯がないおばあちゃんといわれる墓も復元されている。これはどのように考えるか。
それぞれが思いを馳せてみるのも良いと思います。
お墓の復元をみて、考えてみるのも良いものです。