気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

玄関も茄子に

2015-07-23 00:13:39 | しつらえ
玄関も栖鳳の茄子の色紙で。

香合は茄子に戻しております。

朝からの雨、家のなすび、まだ花も咲いて頑張っており、
秋ナス用に、枝を切るのは8月に入ってからになります。
『くろぐろと鉄をよそほひ生りいでし茄子を打ちぬあけがたの雨』
 晶子
名前の由来は、夏に採れる野菜なので
「夏実(なつみ)」、変化して「なすび」、
さらに省略されて、「なす」だそうです。
(秋ナスもありますが?)
右は水ナス 
茄子の皮の色は種々あり、紫外線が必要とされております。
驚くことに白、赤や青もあり、いつも見かけるナスビ色には、
紫色色素のナスニンと青褐色色素のヒアシンによるもので、
どちらも抗酸化作用のある、アントシアニンの一種です。
関西では漬物として、柴葉漬け(柴漬けは誤り)や水ナスを
いただきますが、油との相性もいいそうですね。
『糠味噌に瓜と茄子の契かな』 子規

(茶道大辞典より)
附藻茄子:大名物、漢作唐物、一名松永茄子、九十九髪茄子とも
”ナス”には茶道具の名物がありますね。
九十九髪茄子・松本茄子・富士茄子
天下三茄子(てんかさんなす)と呼ばれる茶入れです。
全体が「茄子」のように、丸形のやや膨れ、
口造りが細くなっており、宝珠の形にも近く、
茄子茶入はすべての茶入に先立つとも言われており、
このために、千利休居士以前は真の盆点には、
茄子の茶入以外は用いなかったそうです。





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