気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

大分古後老舗の「雪月花」にて

2016-06-07 12:08:57 | お稽古
昨日の稽古は
朝は、真の炭で正客をさせて頂き、真の行台子に
昼から『且座の式』を亭主二人(東、半東)、客三人、
次客が花を入れ、三客が炭を置き、正客が香を。

嬉しかったのは、風炉灰の扱いを教えていただいたことです。
この季節は灰が湿っているのでよいのですが、
灰匙が上手く立たないことがあり、本当に困っておりました。
このようにすれば、良いのだそうです。
自宅で復習
また珍しいお道具も拝見でき、
目の楽しみになりますが、まだありますね。
それは菓子です。
お稽古での主菓子は、『青梅』 奈良樫舎
色合いが本当に青梅、中の白餡も程よい甘さに。
 

菓子をお持ちになる方もおられ、
少し分けていただいております。
京菓匠 鶴屋吉信『紫陽花』今の季節ですね。
  ヤマアジサイ
九州の銘菓も
薄種『雪月花』大分、橘柚庵古後老舗
表には、「雪月花」と三文字が刻まれており、
微かに中の柚子練の色がにじみ、奥ゆかしいですね。
  
口に含むと、ふんわりと軽い歯触りと共に
芳しい柚子の風味が香ってきました。

HPによると『雪月花』は茶人に愛された銘菓だそうで
中の柚練は大分産柚子の中皮だけを用い、加えるものは
砂糖のみで、秘伝の火加減で練り上げられており、
この柚練を裏ごしし、餅米で出来た薄種に挿まれております。
またこの薄種は三種類の色から成り、
白い色はを、
薄い青色はを、
薄いピンクはを現わされています。
 HPより
箱の掛け紙の柚子の絵は、大分の日本画家、福田平八郎氏で、
題字は彫刻家の朝倉文夫氏(早稲田の大隈重信像など)だそうで
菓子だけでなく包装紙まで素晴らしいコラボですね。

なお二日遅れですが、昨々日5日は旧暦の五月一日
松永貞徳の見立ての句に
雪月花 一度に見する 卯木かな
”卯の花は名前に月を含んで雪のように白い花が咲く”と。
ウツギ
「雪月花」で思い出したことが、
昨年のお稽古で使った「雪月花棗」です。
『雪月花』と一緒にお稽古できるたのしみが増えましたね。