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京都文化博物館「江戸の植物画」展へ

2016-06-17 12:30:01 | 美術館・博物館
奈良は明け方に雨が上がり、西空から青空も
庭の小さな畑にはモンシロチョウも舞い始め、
小松菜などに舞いおりております。
  
昨日の続きですが、
京都文化博物館「江戸の植物画」展のお話を。
エスカレーターで3Fへ降りると
江戸時代になり、外来の植物や学問に接し、鎖国により
武士から庶民に至るまで園芸熱が植物文化として花開き、
さらに独自の発展をした様子がよく解かりました。
「椿」一つとっても、ボタニタルアートと
日本画との違いをみてみましょう。
ジョンカーティスのツバキ(1825年)と
ツバキ
菱川師宣の百椿図貼交屏風(江戸前期、妙心寺)や
百椿図巻(1671年)を比較すると
百椿図巻
日本画の慣れもあるのですが、これほどまでに違うとは。

日本画はやはり屏風がいいです。
一例として「花鳥図屏風」(個人蔵)室町時代
花鳥図屏風、室町時代
狩野探幽の菊図(絹本着色)を始め狩野派の面々
そして、写生としては
丸山応挙の写生図冊(江戸中期、紙本墨書・着色)や
池大雅の天産奇葩図巻(江戸1749年、紙本墨書)
筆の運びが素晴らしかったです。
でもよく似た写生もあります。
宇田川榕菴「植物写生」(文政8年、1825年)
宇田川榕菴「植物写生」(1825)
最後には大正時代の作
木島桜谷の群芳図屏風で、八曲二双の大きな屏風が
愉しませてくれました。
人が少なく、ゆっくりできました。