気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

お稽古終わりは二羽のコシアカツバメに

2016-06-19 12:53:50 | お稽古
昨日は稽古日で、朝お二人、昼からはお一人
稽古場のしつらえです。
梅雨の晴れ間、昼から真夏日との予報、
庭にある東側のミズヒキに花が咲きだしており、

このミズヒキに紫陽花と萩の花を活けてみました。
涼しさを演出してくれるでしょうか。
  
朝からのお一人は、嬉しいことに見学に来て頂いた方、
お若い頃、高校の恩師にしばらく習っておられたそうです。
30年ぶりの事なのでとしり込みされていましたが
ご挨拶の仕方、足の運び方、お菓子、お茶のいただき方と進み
帛紗捌き、茶巾のたたみ方、お道具の清め方と
略盆で一服点てて頂きましょう。
風炉を中央へ寄せて、使い柄杓で略盆をしていただきました。
30年ぶりのお薄、美味しくいただきました。
若い頃の経験は、金の卵ですね。
機会があれば、機会を作って若い方には、
是非、茶道を経験していただきたいなとおもいました。
これから一緒に茶道の勉強させていただく
楽しみが膨らんでいきます。

朝はまだ涼しかったのですが、
昼からの方がお見えの二時頃には

炭も入っており、私だけ着物のせいなのでしょうか、
風炉の側にいるからでしょうか
暑くなり、エアコンを入れたいと思い
”暑くありませんか”とお聞きしても
”家に比べれば、ここは涼しいです”と言ってくださり。
北側の部屋と言う事もあり
庭に十分に水を撒いておいたせいなのか、
部屋の中まで熱気が入り込まないのでしょう。
朝から着ていた着物が、例え単衣であろうとやはり暑い
我慢、がまん、ガマンと言い聞かせます。
後で調べますと、
奈良の最低気温は16.9℃、最高気温は31.9℃、湿度33%
朝の冷気が家の中に残り、湿度も低かったからで、納得。

お稽古を終え、お見送りをしておりますと
家の前の電線に二羽の鳥が、ツバメ?なんですが・・・
ツバメにしてはやや大きく、おとなしく止まっています。
腰にもオレンジ色が見え、『コシアカツバメ腰赤燕』です。
別名、トックリツバメともよばれ、壺状の巣つくりますが、
奈良では見かけたことがありませんでした。
温暖化のせいなのでしょうか、北上しているそうです。
 
はじめは、1mほど間が、そのうちくっ付き合います。
  
よく見ると大きさが少し違い、雄雌でしょうか?
産卵期は5月から8月といわれております。
ほほえましい光景に出会えることが出来ました。

お茶で『ツバメ、燕』
柳に燕」は軸、茶杓や茶碗にもよく見ることが出来ますが、
この五月の小満の茶事の待合いにも
小満の茶事の待合い
やはり『ツバメ』といえば、藪内家を象徴する茶室
茶室『燕庵(えんなん)』、古田織部ゆかりで
ひなびた茅葺屋根入母屋造り、屋根の妻には「燕庵」の額が。
この額は利休から託され、村田珠光筆と伝えられています。
内部は三畳の客座を挟み点前座、その境に二枚の襖で隔てた
相伴席が付席されており、この相伴席が一番の特徴とされ、
武家社会に好まれた由縁になります。
十もある窓も、また印象的ですね。
見取り図(茶道大辞典より)
一度拝見に伺いたいものです。