気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

椿餅をクロモジの花のもとで

2017-03-20 10:05:25 | 主菓子とお干菓子
この土日と、茶飯釜の点前をさせて頂きました。
なかなか慣れないと、揺れて大変だったようなのですが?
こんな問いかけをしております。
土曜日来られた高校生、今年から始めたばかりなのですが
毎週稽古に励まれ、上達めざましく、
”次の茶事で「薄茶点前」をしてみませんか?”と
日曜日の方々には
”来月は透き釜になるのですが、茶飯釜のお稽古を続け、
 来月下旬から五月中にのどこかで『茶飯釜の茶事』を
 してみたいので、いつがよろしいですか?”っと

さて、どうなることでしょうか?
床のしつらえは、軸は先日紹介した『春』
香合は「ぼんぼり」

花は、紅白の有楽椿と初嵐椿に、新葉の緑が混ざり、
黄色い小さな花の咲く『クロモジ(黒文字)』を。
雌しべがなく、雄しべのみの9個ある雄花でしょうか?
 
クロモジは樹皮に黒い斑点がありクロキと呼ばれ、
皮目を文字に見立てて名付けられたという牧野説や、
古く宮中の女房詞では「~モジ」をつける風習があり、
この木の名をクロモジと呼んだとされ、現在でも
高級な楊枝として使われております。

今日の主菓子『椿餅』をクロモジの楊枝で頂きましょう。
今回は、黒米の代わりに、赤米を使うと、漬け置き時間
不足のためか、粘り気がなくブツブツ感の残った餅に、
それはそれで、この感触もいいものです。
 
また若い方々は、何事も吸収し覚えてくれます。
返答に困ることもありますが、今回は
「この椿餅の葉も食べられますか?」と聞かれ、
”お茶の樹と同種ですから害はないのでしょうが、
 硬くて食べれないのでは”と
若い方の柔軟な発想力に感心しますね。