気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

福引で引き当てた吉祥は「春」の軸に

2017-03-11 14:17:51 | しつらえ
あの日から6年、・・・・・・合掌。
避難されている方々がまだ12万人も、
いつになれば、平穏な日々が訪れるのでしょうか?
東日本大震災にて大変動した地殻、今後100年間は
修復過程で落ち着くまで地震や火山噴火が続き、
さらに東海・東南海・南海トラフ地震も想定されており、
日本列島どこでも天災と上手にお付き合いをせねばなりません。

奈良東大寺の修二会も本行11日目、今日含め残り五日に。
修二会(十一面悔過)は古代においては、天災、疫病や反乱は
国家の病気とされ、国家万民のために取り除く法会になります。
鎮護国家、天下泰平、風雨順時、五穀豊穣や万民快楽を意味し
このことから、人々の幸福を練行衆の方々が祈られております。

過日、薬師寺「吉祥天にちなむお香とお茶の会」へ伺ったおり
福引き抽選会にて吉祥を引き当て、軸荘をお願いしたところ、
村上太胤管主さんに箱書きもお願いして下さり、
軸荘なった吉祥が我が家にやってまいりました。
 
』に歌が
紀友則(小倉百人一首33番・「古今集」春下84)、
ひさかたの光のどけき春の日に
         しづ心なく花のちるらむ

寂しさも表した日本的な歌でになり、意味としては、
”暖かくなってきた春の日なのに桜の花だけは
 さっさと散っていってしまうのはなんでだろうか”

季節はまだ八候で『桃始笑』と少し早いですが・・・
嬉しくて、昨日のお稽古にそのまま掛けておりました。

咲きだした山茱萸と紅白の椿、有楽椿と初嵐椿で。
 
吊った雲龍釜が揺れ出し、少し準備が早かったのでしょう、
湧き過ぎで、早く来てくださいね。