気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

大炉を仕舞い、今日からお水取りは本行に

2017-03-01 11:41:47 | 日記
今日から弥生(やよい)三月、雪柳の花が咲き始め、

東大寺修二会も二月堂での本行へと。
前半の上七日と後半の下七日に区別されており、
前半の上七日の予定
一日は日中、日没、初夜、半夜、後夜、晨朝(じんじょう)
の六時に分けられ「六時の行法」では十一面悔過法要が行われ
それぞれに唱誦される声明は長短、緩急と変化に富み、
鈴や法螺貝も合わさり、仏教音楽様でもあり、
そして動的な激しい所作も繰り返されております。
散華行道:
悔過に先だち道場を荘厳するため、ハゼ(餅)を撒きながら
須弥壇の周りを回り、観世音菩薩の徳をたたえます。
散華行道
称名悔過:
諸仏の名前を唱え、十一面観音の姿や功徳をあげて唱句を
斉唱し、一句ごとに礼拝を繰り返されます。
称名悔過
五体投地:懺悔の心を体で表現されています。
五体投地
今日三月一日は、 
午前1時40分頃に上堂され、秘仏のご本尊を礼拝され、
内陣の掃除や須弥壇の飾り付けを行う「堂内荘厳」のあと、
2時15分に火打ち石が切られ、火をおこす「一徳火」により
常燈の火種が点されております。
上七日
2時半頃、「開白」とも呼ばれる最初の「日中」の行
「悔過法要」が勤められております。
3時には、下堂され、就寝となっており、
正午の鐘で、食堂での「食作法」、大導師が祈願したあと、
一汁一菜または二菜の食事(正食)を頂かれます。
後はその日は食事を取ってはならず、連日続きます。

私は、先日の日曜日が最終の大炉のお稽古日になり、
出した大炉も来年までお休み、仕舞わなければなりません。
まずは身ごしらえはマスクを二重にして、
大炉の廻りには、新聞紙を敷きつめます。
炉中の灰を取りだしますが、炭を次ぐ部分の灰は、
荒目の濾しアミを通し大まかな消し炭を除き、
消し炭用の灰と、きれいな灰に分け、取りだした灰は
他の炉仕舞いの灰と一緒に、今夏には必ず湿し灰を
しなければなりませんね。

もうすぐ二月堂では正午の鐘が鳴り響きますね。