気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

引千切(ひちぎり)を

2017-03-07 16:52:30 | 主菓子とお干菓子
雛祭りの翌日の自宅稽古は高校生と子育てママさんで、
雛祭りに欠かせないお菓子は「ひちぎり」になりますね。
雛まつり宴の後のひちぎりや
          浅野節子
名が示す通りよもぎ餅の真ん中を窪ませ、
端はひっぱってちぎりとった形で、小豆餡をのせたもの。
雛祭りの菓子として配色美しくつくったり、金団をのせた
ものもあるそうで、「ひっちぎり」ともいう。
           (茶道大辞典より)
一昨年教えて頂いた京都「老松」風を前日に作ってみました。
ヨモギは若菜摘みに行ければよかったのですが・・・
昨年の冷凍保存分にて
こなし生地は、こなし用あん、ふるった薄力粉、上用粉を
手でよくもみあわせますが、混ぜすぎてはいけません。

こなし生地を30分蒸しあげ、よくこなし、そして
上白糖を入れさらによくこなします。(一晩置く方が良い)

きんとん餡は生あんに白ザラメ、水を加えやわらかく炊く
炊きあがる寸前に食紅を入れ、通しに通します。

30gの生地をとり、成形します。
俵形を作り手前を薄くのばし
太い方をつまんで、たてて引っ張り引き千切ります
きんとん箸できんとん餡をのせ丸を作り、完成に。
  
出来栄えは・・・

『引千切』の由来は、
平安時代、宮中の子供生育を祝う儀式などで用いられた
「戴餅(いただきもち)」、「小戴」だそうで、
「戴餅」は丸めた餅の真ん中を窪ませ、餡をのせたものを
子供の頭に三度触れさせるという儀式になり、
紫式部日記の中にもその記述が見受けられるのだそうです。
また一節には餅菓子の用意に手が足りず、餅を丸めている
暇がなかったことから、餅をちぎって窪みを作り、
そこにあんこを乗せたのが原型になったとも。
又あこや貝に似ていることから「あこや餅」と呼ばれます。