細沼園のお茶飲み話

お茶の時間のひとときに、思いつくまま書きました。

ギフト

2008-11-20 17:48:07 | 読書メモ た行
ギフト   著者  日明 恩

《内容》
その少年に目が留まった理由は、こぼれ落ちる涙をぬぐおうともせずに立ちつくしていたからだ。ホラー映画の並ぶ棚の前で…。「死者」が見える少年と心に傷を負った元刑事。孤独に生きてきた2人が、死者たちの謎を解き明かす。
        (紹介文より)


―――
「特に、辛くて哀しいことを隠している人は判るんです」
声に呼び戻されて、彼の顔を見つめる。
「まるで―――、涙に滲んだように見えるときがあるから」