細沼園のお茶飲み話

お茶の時間のひとときに、思いつくまま書きました。

愛に乱暴   著者 吉田修一

2016-02-11 21:49:53 | 読書メモ や・ら・わ行

《内容》

これは私の、私たちの愛のはずだった――。夫の不実を疑い、姑の視線に耐えられなくなった時、桃子は誰にも言えぬ激しい衝動に身を委ねるのだが……。夫婦とは何か、愛人とは何か、〈家〉とは何か、妻が欲した言葉とは何か。『悪人』『横道世之介』の作家がかつてない強度で描破した、狂乱の純愛。本当に騙したのは、どちらなのだろう?  (紹介文より)


その鏡は嘘をつく   著者 薬丸岳

2016-02-11 21:24:20 | 読書メモ や・ら・わ行

《内容》

エリート医師が、鏡に囲まれた部屋で自殺した。その後、医学部受験を控えた一人の青年が失踪した。正義感に溢れる検事・志藤清正は、現場の状況から他殺の可能性を見破り、独自に捜査を進める。その頃、東池袋署の刑事・夏目信人は池袋の街を歩き、小さな手がかりを見つめていた。二転三転する証言のなかで、検事と刑事の推理が交差する。乱歩賞受賞が描いた、人間の心、とは。連続ドラマ『刑事のまなざし』の夏目シリーズ極上の感動長編! (紹介文より)


いよう!    著者 山田宗樹

2015-05-30 11:34:35 | 読書メモ や・ら・わ行

《内容》

激動の昭和を、誰かのヒーローになりたくて、でもなれないままに真っすぐに生き抜いた三人の男性。昭和のメロディーがきこえてくる人間賛歌。   (紹介文より)

 

―――思い出は、ときに残酷だ。現在の苦しみを束の間忘れさせてはくれるが、現実へと戻っていく瞬間に苦しみの再確認を強いてくる。思い出が美しければ美しいほど、そこから離れるときに痛みを伴う。苦しみを永遠に忘れていたければ、現実に戻ってくることを永遠に拒絶するしかない。


森は知っている   著者  吉田修一

2015-05-26 19:06:30 | 読書メモ や・ら・わ行

《内容》

自分以外の人間は誰も信じるな――子供の頃からそう言われ続けて育てられた。しかし、その言葉には、まだ逃げ道がある。たった一人、自分だけは信じていいのだ。 南の島の集落で、知子ばあさんと暮らす高校生の鷹野一彦。東京からの転校生・詩織の噂話に興じるような、一見のどかな田舎の高校生活だが、その裏では、ある組織の諜報活動訓練を受けている。ある日、同じ訓練生で親友の柳勇次が、一通の手紙を残して姿を消した。逃亡、裏切り、それとも? その行方を案じながらも、鷹野は訓練の最終テストとして初任務につくが――。過酷な運命に翻弄されながらも、真っさらな白い地図を胸に抱き、大空へと飛翔した17歳の冒険が、いま始まる!ささやかでも確かな“希望”を明日へと繋ぐ傑作エンターテイメント!   (紹介文より)


64   著者  横山秀夫

2015-02-20 21:18:59 | 読書メモ や・ら・わ行

《内容》

警察職員二十六万人、それぞれに持ち場があります。刑事など一握り。大半は光の当たらない縁の下の仕事です。神の手は持っていない。それでも誇りは持っている。一人ひとりが日々矜持をもって職務を果たさねば、こんなにも巨大な組織が回っていくはずがない。D県警は最大の危機に瀕する。警察小説の真髄が、人生の本質が、ここにある。   (紹介文より)

 

―――己の意思とは係わりなく、一枚また一枚と服を着込んでいく。そうならない保証はなかった。服はやがて皮膚となり、脱ぎ捨てることのでjきない生きざまへと変貌を遂げる。

―――多くの偶然が作用して今あることは否定のしようがない


検事の本懐   著者 柚月裕子

2014-11-29 20:01:30 | 読書メモ や・ら・わ行

《内容》

県警上層部に渦巻く男の嫉妬が、連続放火事件に隠された真相を歪める(『樹を見る』)。出所したばかりの累犯者が起した窃盗事件の、裏に隠された真実を抉る(『罪を押す』)。同級生を襲った現役警官による卑劣な恐喝事件に、真っ向から対峙する(『恩を返す』)。東京地検特捜部を舞台に“検察の正義”と“己の信義”の狭間でもがく(『拳を握る』)。横領弁護士の汚名をきてまで、恩義を守り抜いて死んだ男の真情を描く(『本懐を知る』)。骨太の人間ドラマと巧緻なミステリー的興趣が、見事に融合した極上の連作集。    (紹介文より)

 

おすすめ!


平成猿蟹合戦図   著者 吉田修一

2014-11-26 23:49:35 | 読書メモ や・ら・わ行

《内容》

新宿で起きた轢き逃げ事件。平凡な暮らしを踏みにじった者たちへの復讐が、すべての始まりだった。長崎から上京した子連れのホステス、事件現場を目撃するバーテン、冴えないホスト、政治家の秘書を志す女、世界的なチェロ奏者、韓国クラブのママ、無実の罪をかぶる元教員の娘、秋田県大館に一人住む老婆…心優しき八人の主人公が、少しの勇気と信じる力で、この国の未来を変える“戦い”に挑んでゆく。希望の見えない現在に一条の光をあてる傑作長編小説。   (紹介文より)


村上海賊の娘 下  著者 和田竜

2014-05-27 22:02:54 | 読書メモ や・ら・わ行

《内容》

織田方の猛攻を雑賀衆の火縄が止め、門徒の勢いを京より急襲した信長が粉砕する。毛利・村上の水軍もついに難波海へ。村上海賊は毛利も知らぬ禁じ手と秘術を携えていた…。信長vs.本願寺、瀬戸内と難波の海賊ども…。ケタちがいの陸海の戦い!木津川合戦に基づく一大巨篇。   (紹介文より)