《内容》
愛の親鸞!現代日本人の新たな必読書。最速の文庫化!親鸞(しんらん)は比叡山(ひえいざん)での命がけの修行にも悟りを得られず、六角堂へ百日参籠(さんろう)を決意する。そこで待っていたのは美しい謎の女人(にょにん)、紫野(しの)との出会いだった。彼が全てを捨て山をおりる決意をした頃、都には陰謀と弾圧の嵐が吹き荒れていた。そして親鸞の命を狙う黒面法師(こくめんほうし)。法然とともに流罪となった彼は越後へ旅立つ。 (紹介文より)
K
《内容》
幕末の京都で道具屋「とびきり屋」を営む若夫婦・真之介とゆず。ある日真之介は坂本龍馬から「赤絵」が底に描かれた鉢を1つだけ欲しがっているご隠居の話を聞かされ、当の鉢を手に入れようとするが、個数と値段がなかなか折り合わない。その後真之介がとった意外な方策とは――? 激動の時代を背景に生きる京商人の心意気を描いた「とびきり屋見立て帖」待望のシリーズ第3弾。 (紹介文より)
―――きれいな商売してたら、きっとうまいこといく。世の中、ありがたいもんで、そういうふうにでけてる。それを信じて商いするんやで
《内容》
結婚が決まった寛を祝おうと、高校時代の部活仲間が集まり、山でバーベキュー・パーティーが開かれた。子どもたちのジュースが川に流されてしまい、寛とかつての彼女が彼らの代わりに探しに行くが、道に迷ってしまう。夫を亡くした彼女と話しているうちに、二人は自然と昔に戻っていく…(「お別れの、そのあとで」)。「幸せ」をつかんだはずの男女が予期しない別れを経て、また新たな一歩を踏み出すまでの姿を、丁寧な筆致で描く。表題作ほか、6編を収録。 (紹介文より)
―――他人にどう思われようと、陰口を叩かれようと、自分に一番大事なものは追いかけるべきだ。見落としがちだからこそ、せめてそれに気がついたときはしがみついても守るべきだ、と言ってやりたかった。
―――どんな些細なずれでも怒りのはけ口となってしまう。信頼しているからこそ胸の膿を出しているはずなのに、互いにその毒にやられて疲れてしまう
《内容》
親鸞がゆく!未曾有の時代に。新しい国民文学の誕生!馬糞(まぐそ)の辻で行われる競(くら)べ牛を見に行った幼き日の親鸞。怪牛に突き殺されそうになった彼は、浄寛(じょうかん)と名乗る河原の聖(ひじり)に助けられる。それ以後、彼はツブテの弥七や法螺房弁才(ほうらぼうべんさい)などのたちの暮らしに惹かれていく。「わたしには『放埒の血』が流れているのか?」その畏れを秘めながら、少年は比叡山へ向かう。 (紹介文より)
K
《内容》
新宿署刑事・鮫島。警察内の不祥事に巻き込まれたが一人屈せず、上層部や同僚には疎んじられ、食いついたら離れない単独捜査で、犯罪者には「新宿鮫」と恐れられる男。彼が街を行けば、ドラマが生まれる。新宿署異動直後の鮫島を襲う危機を描く作品や、腐った刑事や暗殺者との対決、人気コミック「こちら葛飾区亀有公園前派出所」両津勘吉、「エンジェル・ハート」冴羽〓(りょう)が登場する異色作、『狼花新宿鮫9』のサスペンスフルな後日談など、「鮫」にしかない魅力が一編一編に凝縮された全10作。 (紹介文より)
K