細沼園のお茶飲み話

お茶の時間のひとときに、思いつくまま書きました。

傍聞き

2008-11-02 22:24:15 | 読書メモ な行
傍聞き    著者 長岡 弘樹

《内容》
高齢者の家を狙った空き巣が頻発。犯行のあった時間帯、目の下に大きな傷のある男が目撃されていたことを知った刑事・啓子は、かつて自分が手錠をかけた男を思い出すが…。表題作を含む全4話を収録した短編集。
           (紹介文より)


―――
救助を遅らせることで、少しでも母親に気づいてもらおうとした。子供がどれほど価値のあるものかを―――


傍聞き(かたえぎき)知りませんでしたが、(本文の中に詳しく書いてあります)この方法だと、ころっと信じてしまうかもしれませんね。


うたうひと

2008-11-02 21:50:39 | 読書メモ さ行
うたうひと    著者 小路 幸也

《内容》
ギターが泣いている。
最初にそう言ったのは誰なのか今となってはわからない。
奴がチョーキングすると音が泣き出すんだ。
あなたのギターを聴いているとわけもなく涙が流れてきます。
雨の中を歩けば、誰にも知られずに泣くことができる。
お前のギターがまさにそれだ。
weeping in the rein、
俺の代名詞になった。
それなのに。
           (紹介文より)


―――
不思議だが、日本人でもアメリカ人でもイギリス人でも、どこの国のどんな人種でもまったく同じものがひとつだけある。そうだ、母親の笑顔だ。子供を持つ母親が子供のことを思い微笑むとき、その笑顔はまったく同じだ。



音楽って、その時代に帰れるタイムマシーンのようなものかもしれないですね。
その音楽を聴くと、その音楽を聴いていた“時”も一緒に甦ってくるような感じになるから・・・