細沼園のお茶飲み話

お茶の時間のひとときに、思いつくまま書きました。

赤鬼奉行根岸肥前  著者 風野真知雄

2014-12-19 23:55:34 | 読書メモ 

《内容》

若い頃、肩に赤鬼の刺青を彫る無頼をしながら、六十二歳で南町奉行まで昇り詰めた名奉行・根岸肥前守鎮衛。「大耳」の綽名を持つ彼が奇譚を記した随筆『耳袋』には、誰にも見せないもう一つの秘帖版『耳袋』があった。根岸が同心の栗田、家来の坂巻とともに江戸の怪異を解き明かす「殺人事件」シリーズ第一弾。   (紹介文より)


珈琲屋の人々   著者 池永陽

2014-12-17 10:00:06 | 読書メモ 

《内容》

「珈琲屋」の主人・行介は、人を殺した。行介の恋人だった冬子は、別の男性と結婚した。行介が刑期を終えたとき、冬子は離婚した。そんな二人の間には、時だけが静かに流れていた――。商店街で暮らす人々が「珈琲屋」で語った人間ドラマを七編収録。読み終わる、きっとあなたも熱い珈琲が飲みたくなる……。人間の微妙な心理を描き、じんわりと温かい読後感があなたを包む。連作短編集。   (紹介文より)


おまえさん  下   著者  宮部みゆき

2014-12-16 14:52:07 | 読書メモ ま行

《内容》

二十年前から続く因縁は、思わぬかたちで今に繋がり、人を誤らせていく。男は男の嘘をつき、女は女の道をゆく。こんがらがった人間関係を、“ぼんくら”同心・井筒平四郎の甥っ子、弓之助は解き明かせるのか。事件の真相が語られた後に四つの短篇で明かされる、さらに深く切ない男女の真実。    (紹介文より)

 

 ―――このひと月、しみじみ痛感した。俺は弱い。何という脆弱な魂だろう。何という浮薄な心だろう

―――どんだけ近くにいたって、永いこと尽くしてたって、繋がらない縁は繋がらないんです。