開聞岳を登る、の巻
六甲山縦走チャレンジの後、
膝の痛みがトラウマとなって
山登りは封印していた僕は
日本エレキテル連合の様に拒否し続けてきた山登りに誘われた。
わざわざ鹿児島まで遊びに来てくれた友人の希望であり、拒否する気持ちがあまりにも不純なために気合いを入れる意味で
「途中下山もあり」という条件でチャレンジすることになった。
天候はバカ晴れ
無風の山登り日和
これは当日の朝の写真である。
山は遠くに見るものだ。
そんなことを感じながら近づくにつれ不安が押し寄せてくる。
駐車場は山の2合目に位置し、残りは8合分となる。
だからと言って楽になるというわけではない。
5合目あたりに来ると薩摩半島の形が浮き上がり、美しき風景が顔を出す。
7合目、8合目と見晴らしとは反比例して足の疲労度が上がる。
顔はまだまだ元気だが…
途中こんなハシゴも少し朽ちかけて、ス~リ~ル~~(布袋風)
で、無事登頂。
岩に登って記念撮影
意外に元気
でも脚は笑っている。
友人ととんでもなく喋りながら、
馬鹿話やエロ話、文句や愚痴、爆笑して激怒して喋り続けて
標高924m開聞岳を休憩含めて6時間前後で看破
適度な疲労感と喋りすぎの症状のみでクリアしたのだ。
そして山登りの素晴らしさよりも印象に残ったのは…
平日の日本百名山の登山において、
気をつけねばならぬのは…
団体さんとのカチ合わせである!
ということである。
僕たちは、僕の膝に気を使いながら登山初心者としてペースをゆっくりにあわせたのだが、道中後ろから怒涛のように抜き去っていく若人たちがいる。
男女がジャージとスニーカーで抜き去っていく。明らかに僕よりも登山しそうにない格好で。
僕「こんにちは」
若者「お疲れ様です」
僕「???」
なんで「お疲れ様です」なの?
また抜かしていく今度は女子
僕「こんにちは」
女子「お疲れ様です」
僕「修学旅行ですか?」
女子「いいえ、企業の研修で…」
あー、そうなのね。
お疲れ様ですはスタッフか何かに挨拶しているのね。
僕たちはスタッフじゃあありませんよ。
そしてその僕たちの登りを追い越す団体は50名ほど
やっとの思いでたどり着いた頂上は座る隙間もないほどの満員御礼
若者の巣窟
早く降りるだろうとタカをくくっていたら
なんのなんの
帰らねぇ、バナナ食って写真撮って、
集合写真撮って、バナに食って
頂上の立て札の周りにたむろして地図盤に腰掛けてダベる。
もう一般登山者にとっての地獄絵図である。
竜宮城に来てみれば、健康広場だったくらい浦島太郎もビックリのゲスの極みである。
しかしそこで怯まぬ大人な僕たちは、
まだまだガキのお子ちゃまに目くじら立ててもシャーないシャーないと怒りを抑え、
静かに下山をすべし!と帰ろうと思うのだが、
せっかくの登頂記念に立て看板で写真を撮りたい。
しかしそこには幼稚園児がジャングルジムに戯れているように研修生たちがいる。
もうガキなんだから!と思った瞬間、中に研修担当のおばちゃんみたいなスタッフもいて、それがストックを持ったジジイに声をかけているのだ。
ババァ「社長!…ですよね」
社長「…(聞き取れず)」
しかし!社長?
そうなのだその一般登山者のいる日本百名山の一つ開聞岳の狭い頂上を幼稚園児で占領させる企業のトップがそこには存在していたのだ!
ガキだけの話じゃなかったのだ!
そしてその社長は、ガキどもに
ご迷惑だからここを少し開けて休憩しなさい!とか
15分ほど休憩した人から下山して行きなさい!とか
写真を撮るためにここの立て看板とこちらの景色側には座ってはいけません!とかの指示は全くしない。
それどころか、企業の旗を取り出し闇雲に集合写真を率先して撮り続ける始末である。
…
カスである。
企業として、カスなのである。
企業研修で山登りして、何を学んでいるのであろうか?
社長がこれならカス企業である。
一般登山者がこうしているのに、その人たちへの配慮ができない社長にビジネスなどもってのほかである。
どうせカス企業だろ?と旗をチラッと見ると、なんと大手?というか有名な洋菓子販売メーカーで、僕は神戸店を訪れたことさえある有名企業なのであった。
驚きと悲しみ、そして日本の行く末を案じた。
もうこれ以上文句を書く気力がない。
当然、下山すると後ろから猛スピードで駆け下りるガキどもが煙を巻き上げて抜き去っていく。
僕たちはその都度立ち止まりペースをかき乱される。
僕「こんにちは」
ガキども「お疲れ様でーす」(走り抜けながら…)
こりゃ、怪我のリスクを説明などしているはずもない。
リスクマネジメントも出来ない研修旅行なんてクソである。
洋菓子販売企業なのにクソなのである。
そして僕たちも疲れてペースをゆっくり保ったまま計画通りに下山した。
そして
早く降りたガキどもはさすがにホテルに戻って風呂でも入って着替えてるんだろうなぁと、昼寝でもしているんだろうなぁ。元気だったなぁとか、挨拶の時の若者の笑顔が可愛かったなぁとか。想像していたら…
登山口の公園の芝生に円座でそのガキどもが「ふりかえり」をしとるのだ!
山登りの体験を感想を言い合っとるのだ!
カスや!カス中のカス研修や!
確かに体験を行った後にふりかえりすることで学びが深まるのは確か!
しかしそれは条件が、学びのシチュエーションになっていることであって
汗だくで、登りたくもない山を登った後すぐに円座で感想を言い合う時ではない。
下手をすると1番人の話を聞きたくない時間に感想を言い合っているのかもしれない。
この研修!カスである。
企業がカスなら、研修の仕方もカスである。
僕が研修担当ならば、
頂上ですぐに下山の指示を出す。
ふりかえりは風呂や夕食の後の時間に行い、
これしか尋ねない。
「君たちは頂上で何が起こっていたか覚えていますか?」
僕は無事に怪我なく開聞岳を制覇した。
六甲山縦走チャレンジの後、
膝の痛みがトラウマとなって
山登りは封印していた僕は
日本エレキテル連合の様に拒否し続けてきた山登りに誘われた。
わざわざ鹿児島まで遊びに来てくれた友人の希望であり、拒否する気持ちがあまりにも不純なために気合いを入れる意味で
「途中下山もあり」という条件でチャレンジすることになった。
天候はバカ晴れ
無風の山登り日和
これは当日の朝の写真である。
山は遠くに見るものだ。
そんなことを感じながら近づくにつれ不安が押し寄せてくる。
駐車場は山の2合目に位置し、残りは8合分となる。
だからと言って楽になるというわけではない。
5合目あたりに来ると薩摩半島の形が浮き上がり、美しき風景が顔を出す。
7合目、8合目と見晴らしとは反比例して足の疲労度が上がる。
顔はまだまだ元気だが…
途中こんなハシゴも少し朽ちかけて、ス~リ~ル~~(布袋風)
で、無事登頂。
岩に登って記念撮影
意外に元気
でも脚は笑っている。
友人ととんでもなく喋りながら、
馬鹿話やエロ話、文句や愚痴、爆笑して激怒して喋り続けて
標高924m開聞岳を休憩含めて6時間前後で看破
適度な疲労感と喋りすぎの症状のみでクリアしたのだ。
そして山登りの素晴らしさよりも印象に残ったのは…
平日の日本百名山の登山において、
気をつけねばならぬのは…
団体さんとのカチ合わせである!
ということである。
僕たちは、僕の膝に気を使いながら登山初心者としてペースをゆっくりにあわせたのだが、道中後ろから怒涛のように抜き去っていく若人たちがいる。
男女がジャージとスニーカーで抜き去っていく。明らかに僕よりも登山しそうにない格好で。
僕「こんにちは」
若者「お疲れ様です」
僕「???」
なんで「お疲れ様です」なの?
また抜かしていく今度は女子
僕「こんにちは」
女子「お疲れ様です」
僕「修学旅行ですか?」
女子「いいえ、企業の研修で…」
あー、そうなのね。
お疲れ様ですはスタッフか何かに挨拶しているのね。
僕たちはスタッフじゃあありませんよ。
そしてその僕たちの登りを追い越す団体は50名ほど
やっとの思いでたどり着いた頂上は座る隙間もないほどの満員御礼
若者の巣窟
早く降りるだろうとタカをくくっていたら
なんのなんの
帰らねぇ、バナナ食って写真撮って、
集合写真撮って、バナに食って
頂上の立て札の周りにたむろして地図盤に腰掛けてダベる。
もう一般登山者にとっての地獄絵図である。
竜宮城に来てみれば、健康広場だったくらい浦島太郎もビックリのゲスの極みである。
しかしそこで怯まぬ大人な僕たちは、
まだまだガキのお子ちゃまに目くじら立ててもシャーないシャーないと怒りを抑え、
静かに下山をすべし!と帰ろうと思うのだが、
せっかくの登頂記念に立て看板で写真を撮りたい。
しかしそこには幼稚園児がジャングルジムに戯れているように研修生たちがいる。
もうガキなんだから!と思った瞬間、中に研修担当のおばちゃんみたいなスタッフもいて、それがストックを持ったジジイに声をかけているのだ。
ババァ「社長!…ですよね」
社長「…(聞き取れず)」
しかし!社長?
そうなのだその一般登山者のいる日本百名山の一つ開聞岳の狭い頂上を幼稚園児で占領させる企業のトップがそこには存在していたのだ!
ガキだけの話じゃなかったのだ!
そしてその社長は、ガキどもに
ご迷惑だからここを少し開けて休憩しなさい!とか
15分ほど休憩した人から下山して行きなさい!とか
写真を撮るためにここの立て看板とこちらの景色側には座ってはいけません!とかの指示は全くしない。
それどころか、企業の旗を取り出し闇雲に集合写真を率先して撮り続ける始末である。
…
カスである。
企業として、カスなのである。
企業研修で山登りして、何を学んでいるのであろうか?
社長がこれならカス企業である。
一般登山者がこうしているのに、その人たちへの配慮ができない社長にビジネスなどもってのほかである。
どうせカス企業だろ?と旗をチラッと見ると、なんと大手?というか有名な洋菓子販売メーカーで、僕は神戸店を訪れたことさえある有名企業なのであった。
驚きと悲しみ、そして日本の行く末を案じた。
もうこれ以上文句を書く気力がない。
当然、下山すると後ろから猛スピードで駆け下りるガキどもが煙を巻き上げて抜き去っていく。
僕たちはその都度立ち止まりペースをかき乱される。
僕「こんにちは」
ガキども「お疲れ様でーす」(走り抜けながら…)
こりゃ、怪我のリスクを説明などしているはずもない。
リスクマネジメントも出来ない研修旅行なんてクソである。
洋菓子販売企業なのにクソなのである。
そして僕たちも疲れてペースをゆっくり保ったまま計画通りに下山した。
そして
早く降りたガキどもはさすがにホテルに戻って風呂でも入って着替えてるんだろうなぁと、昼寝でもしているんだろうなぁ。元気だったなぁとか、挨拶の時の若者の笑顔が可愛かったなぁとか。想像していたら…
登山口の公園の芝生に円座でそのガキどもが「ふりかえり」をしとるのだ!
山登りの体験を感想を言い合っとるのだ!
カスや!カス中のカス研修や!
確かに体験を行った後にふりかえりすることで学びが深まるのは確か!
しかしそれは条件が、学びのシチュエーションになっていることであって
汗だくで、登りたくもない山を登った後すぐに円座で感想を言い合う時ではない。
下手をすると1番人の話を聞きたくない時間に感想を言い合っているのかもしれない。
この研修!カスである。
企業がカスなら、研修の仕方もカスである。
僕が研修担当ならば、
頂上ですぐに下山の指示を出す。
ふりかえりは風呂や夕食の後の時間に行い、
これしか尋ねない。
「君たちは頂上で何が起こっていたか覚えていますか?」
僕は無事に怪我なく開聞岳を制覇した。