退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#776: 新聞にはこの時期、、、

2016-12-06 21:25:00 | アメリカ便り
我が家では長年セントルイスポストディスパッチという新聞をとっています。
セントルイスでは唯一の新聞で、他に選択肢がないためでもあります。
日本と違って夕刊はありません。
しかしながら、日本の夕刊って意味があるのでしょうかね。
夕刊がないからといって困るようなことはないと思いますが。
テレビでは“日本人総馬鹿番組”に押されながらもニュースもやっているし。

毎朝5時ぐらいに車から庭に投げられた新聞を名犬ジュンちゃんが、クッキーとの交換条件で取ってきてくれます。
時々寄り道をしたりするため、何回かいったりきたりしますが。
また時には新聞を加えたまま首を振ったりするため、新聞が庭に飛び散ったり引きちぎれたりします。
でもかわいいジュンちゃんのこと、何をやってもかわいいです。

そしてクリスマスが近くなる今頃、というかサンクスギビングからクリスマスの間、新聞にある連載が始まるのです。
その名も“100の援助が必要な家族”とでも言うのでしょうか。
もう15年はやっていると思います。

毎日3,4家族が紹介され、どうしようもないぐらい、そして、助けようもないぐらい貧困にあえいでいる家族が紹介されています。
どれも“助けてあげよう”という一般人の心をかきたてるように書かれています。

しかし何年も同じような記事を読んでいると、窮地に合っている人たちには悪いですが、“この人達って考えたことないの?”と思わずにはいられません。

記事のひとつを紹介します。
糖尿病、高血圧、リューマチをわずらった55才おばあさんが娘の8人の子供を育てています。
娘はドラッグ使用で刑務所に入っています。
8人の子供のうち、4人は障害を持っており、残りの4人もADH等の精神疾患を抱えている。
この段階で、この家族は黒人でおばあさんはオーバーウエイト、子供たちは父親が違うということが大体想像がつきます。
黒人と言ったのは私が別に人種差別者というわけではありません、トランプではないので。
40年の経験から現実的客観的な目で物事を見ているだけです。
アメリカ人、特に白人がこんなことを言っていたら、めちゃくちゃいわれるでしょうが。

そして、記事の最後で必ずドネーション(寄付)を募っています。

なんか私は、“かわいそう”と思うより、“腹立たしさを”覚えます。
なぜ金もないのに子供を8人も生むのだ。
金がそこそこそこある私たちでさえ二人しか生んでないのに。
子供をちゃんと育てたいと思う家族は2人か、せいぜい3人ぐらいで終わるのではないでしょうか。
医療費、学費が高いアメリカではなおさらのことです。
そんな本能的なことをなぜ考えないのかと思います。
自分がちゃんと教育を受けられなく、まともな仕事につけなかったと思うなら、どうして子供にはまともな教育を受けさせようとしないのでしょうか。
“そういう、一般人が考えるような能力が、こういった欠陥家庭には備わっていないのだ”という人が一般的と思いますが。
では聞きたいですが欠陥家庭はいつまでたっても欠陥家庭なんですか?
ヴィシャスサイクル(悪循環)はどうやったら抜け出せるのですか?
他人、政府から施しを受け続けていたって悪循環からは抜け出せません。
いつまでもサークルの中をぐるぐる回っているだけではなく、そこから力ずくで抜け出してほしいです。
昔、物理でElectron excitation(電子励起)というのを習ったことがあるけど、それと同じです。
パッと抜け出さなければいけないのです。

困っていない人の独りよがりでしょうかね、所詮。

サムとかえ子ちゃんのガラススタジオ







ハブグレジュンタのマミー