退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#742: Limit

2016-09-13 18:03:16 | アメリカ便り
今日のお題はいったいどういう意味でしょうか。

おとといから続けざまに娘から電話がかかってきました。
娘からの電話は良いニュースか悪いニュースのどちらかと決まっています。
今回のニュースは娘の飼っているモルモットが原因でした。
このモルモット、娘が今年の初め後先を考えず、突如ペット屋から買って来たのですが、買った当初から鼻水ジュージューでした。
すぐ、買った店に返品すればよかったのですが、情にもろい娘は1週間も飼ったらそれもできず、獣医通いとなりました。
金も時間もない娘。
おまけにウエストヴァージニアと言う、昔は炭鉱で栄えたと言う貧しい田舎州に住んでいるから良い獣医なんていうのもいない。
それでも町にただひとつしかない獣医にモルモットっを連れて行ったそうです。
長い話を短くすると、このモルちゃん中耳炎に罹っていたそうです。
それで、抗生物質だ、ステロイドだ、耳薬だ、とかいろいろやったけど、大して良くならない。
次に獣医は手術を進めたそうです。
獣医自体、この種の手術をモルモットにしたことがないので、安くすると申し出たそうです。
安くと言ったってどの程度安くなるかわかりませんが。
娘はその時はリミット(限度)を心得ていたので“そこまではしない”と決めていたそうです。

今回の電話では、モルチャンだいぶ悪くなってきたようで首振りがひどくなってきた、と泣いていました(娘は27歳です、おまけに医学部に通っています)。
獣医に電話しても、連絡がつかないそうで、今日は私にジュンちゃんの獣医に聞いてくれと頼んできました。
娘に、”リミットを考えなさい、35ドルで買って来たモルモットにあんたもういくらお金を使ったと思っているの”。
と言うと、案の定、電話ガチャン。
でもかわいい娘のため、口では文句を言ったけど、お母さんはジュンちゃんの獣医に電話しました。
結局はステロイド、抗生物質を進められました。
獣医と連絡が取れないからジュンちゃんの獣医に処方箋を書いてくださいと頼んだけど、やはり本人(この場合モルチャン)を見ていないから法律上書けないといわれました。
当たり前でしょうね。
なんか、この段階で私は過保護ママの高畑ジュンコになった気持ちがしました。

今も娘はきっと心配で泣きながらモルちゃんを抱いていることでしょう。

3週間ごとにあるテストが金曜日にあるのに。
2年目は薬理学やら何やら、難しい科目が3つもあると言うのにモルモットを抱きながら勉強も手につかず泣いている娘の姿が目に浮かびます。

去年、我が家の愛犬ハブちゃんが心臓病で死ぬまでの2年半、私も心臓専門医のところへ頻繁に通いました。
10歳に2ヶ月足たず、ハブちゃんはあの世に行ってしまいました。
ハブちゃんをブリーダーから買った時、生まれつき心臓が悪かったなんて知る由もありませんでした。
でも2,3歳ぐらいになってから心臓病が発覚。
7歳になってステージ4の心臓病となり、即専門医を紹介されました。

レナに、大していうこともできないぐらいこの2年半で専門医にお金を湯水のようにつぎ込みました。
毎月の薬代、3ヵ月ごとのチェックアップと。
今思えば、私も盲目となっいたんでしょうね。
平常の気持ちとなった今、“もうあんなことしない”と言えますが、当時は今の娘と同様だったと思います。

何事にもリミットを知ること決めることが大事です。
感情に負けずに。

ハブグレジュンタのマミー