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定時運転の呪縛を緩める

2010-09-25 | 安全、安心、
定時運転の呪縛を緩めるーー安全より定時を優先してしまう使命の取り違えエラー

●日本の鉄道はなぜ世界でも最も正確なのか 
この小見出しは、「定刻発車」(三戸祐子著、新潮文庫)の副題である。江戸時代の参勤交代にまでさかのぼっての定刻通り遵守の交通文化の起源、それを保証するための人(乗客も含む)もその一部に取り込んだ精緻な管理システム構築の現実を余すところなく書き込んだ好著である。
これを読むと、列車の2,3分の遅れくらいどうということはない、とは安直には言えなくなる。それくらい定刻発車は日本の鉄道に構造的に作り込まれたシステム文化なのである。

●それでも定時運転の呪縛は安全の大敵
時間は誰しもがそれなりに利用している。時間のおかげで社会生活が円滑に営まれている。時間は、目に見えない重要な社会的インフラの一つである。そのインフラが至る所で極めて強固に構築されている日本において、定時運転が乗客のみならずシステム運行管理者から強く期待されるの当然である。
しかし、事が安全に関わるときは、定時の呪縛はネガティブな面をみせる。定時を遵守する以上に大事な安全がそのために犠牲にされてしまうことになるからである。

●状況と人の変化が定時を許さない
現場は時々刻々変化し多彩である。いつもと同じ状況で同じ心理状態で仕事ができることはまれである。
ホームの混雑や交通渋滞に巻き込まれるかもしれない。人間である限り、気になることが突然脳裏をよぎり運転に集中できないといった個人的な事情も発生するかもしれない。そんな中でも動かさなければいけないのが公共交通の仕事である。
そこに、さらに定時運転の呪縛がのしかかってくれば、運転者のストレスは、想像を絶するものがある。安全運転の制約をはみ出てしまう運転が発生しても不思議ではない。
このことの認識が、乗客も含めてすべての関連する人々の間で共有されることがまずは必要である。
 
●運行の現状と予測情報を提供する
その認識を共有した上で、定時からはずれた運行が発生していることを知らせる情報システムを用意する。
たとえば、公共バスでは、運転側も乗客側も定時運転の呪縛からすでに解き放されているようにみえる。それほど都市部では交通渋滞が慢性化してしまったからである。それでも乗客がバスをそれなりに利用しているのは、主要路線の一部ではあるが、運行状況を知ることのできる情報が提供されているからである。あと何分待てばよいかがわかれば、それなりの心理的準備も対応も取れる。
これがまた運転者から定時の呪縛を幾分なりとも解き放すことに役立っている。

●それでも安全第一で
現場には「安全第一」を「安全第二、第三」にさせるものがたくさんある。定時運行はその一つに過ぎない。
たとえば、バスのブレーキの効きが悪くなった。運行をストップするかどうか。駅まではあとわずか。ここで運行中止を決断するか(安全第一)、それともここで止まってしまえば乗客に不便をかけるのでなんとか駅まで走るか(乗客満足優先)。
こんな判断はごく日常的に発生している。安全運行規定マニュアルを整備しておいても、それが活かされないほど厳しく多彩な現実が現場には絶えず発生している。さらに、想定外の状況も発生する。
そんな時にでも、ともかく「安全第一」の判断させるには、組織としてきちんと安全第一の使命を掲げ、さらに、それが現場で活かされるように、絶えずその使命を明示し、さらにそれが現場で活かせるような具体的な方策を提供しかなければならない。


性格を変えられるか

2010-09-25 | 教育
性格を変えられるか
①気質はだめ、役割性格は変えられる
②性格を変えるには、
・ゆっくり
・気に入らない性格特性だけにとらわれない
・自分なりに
・過去の自分との一貫性を保ちながら
③マインド・ビジネスには要注意

エクセルに悩まされる

2010-09-25 | 教育
エクセルで単純なクロス集計をしようとした
ごくごく単純
それが、なんとあれこれ2週間
できない
今朝は、いわせ先生をつかまえて
ちょっとちょっとと部屋に引き入れて
でもだめ

広報のいたがき氏に頼み込んだ
できた
しかし、これでは、できないほうが当たり前
隠れ操作がいくつもあった

エクセル
便利ではあるが、こんなに操作性の悪いシステムなんて
今時、あっていいのかなー

オフィスの標準装備なのにねー
そういえば、ワードだって、ひどいなー
マイクロソフト帝国ゆえかも

転職相談

2010-09-25 | 心の体験的日記
● 上層部がだらしない、会社の将来が不安との認識は大丈夫?
 周囲からの引止めの声が強いとのことですが、上層部に対するあなたの考え、認識に賛同される方が周りにどれくらいいるのか知りたいところです。もし、あなたの周りに、あなたと同じような考え、認識を持つ方々が大多数なら、同じように会社の将来に不安を抱いているはずです。とすると、あなたを引き止めるよりは、「では、一緒にやめよう」、あるいは、強く引き止めるようなことはしないはずだからです。
 上層部への不満は、自分の給料やポストへの不満、あるいは仕事への行き詰まりから発生していることがしばしばあります。それを抑制して、上層部へ転化してしまう心のメカニズムのにおいを少し感じてしまいますが、大丈夫でしょうか。まず、その点をきちんと内省してみてください。少しでもそういうところがあるようでしたら、ここは心を切り替えて、仕事のエキスパートをめざして精進するほうをおすすめします。仲間がいてくれるのは、なによりの強みですから。

「ヒューマンエラーを事故につなげないための7カ条」

2010-09-25 | Weblog
「ヒューマンエラーを事故につなげないための7カ条」

○1条「エラーは誰もがしてしまうとの自覚を持つ」
○2条「エラーについての知識を豊富にして、折に触れて、その知識を思い出すようにする」
○3条「ヒヤリハット体験から学ぶ」
○4条「自分にできることとできないことを知る」
○5条「危険(リスク)度の高いところでは、確認につぐ確認をする」
○6条「エラーが事故につながらない工夫を考える」
○7条「安全の仕事は自分一人で抱え込まない」