飛水峡

思い出

岐阜新聞

2006年07月26日 23時11分02秒 | 岐阜の水と緑
県の振興策 長良川といえば鵜飼。岐阜市や関市の観光政策の主役として、なくてはならない存在だ。鵜飼は、かがり火が揺れる幻想的な雰囲気の中で伝統漁法を見ながら、優雅に舟遊びを楽しむのが魅力。ところが最近は観覧船から見ていても、鵜が鮎をくわえて水上に浮き上がってくる姿を見ることが少なくなった。鮎の減少は、こんなところにも影響を及ぼしている。 なぜ長良川の鮎は減りつつあるのか。河口堰(ぜき)の影響だけ . . . 本文を読む

岐阜新聞

2006年07月25日 23時09分35秒 | 岐阜の水と緑
矢作川漁協の環境宣言  「環境漁協宣言」という看板を掲げて話題を呼ぶ漁協がある。愛知県豊田市の矢作川漁協。話題を集めるのはその看板だけでなく、何より一時期はゼロに近かった天然鮎が見事に復活しているという実績にある。もちろん、ただ寝て待っていたら天然鮎が戻ってきたわけではない。 矢作川は長野県を源流に岐阜県、愛知県を通って三河湾に注ぐ。同漁協管内には矢作ダム(河口から八十キロ . . . 本文を読む

岐阜新聞

2006年07月24日 21時58分02秒 | 岐阜の水と緑
川の「連続性」  「長良川本流ではどんどん河床が掘り下げられ、岸はコンクリートで固められる。そこに流れ込む無数の用水路や支流との段差が大きくなっている。長良川が孤立している」と話すのは、魚類の研究を続ける生態写真家の新村安雄さん(52)=岐阜市世保=。 生き物がすむ場所は本流だけではない。魚たちは農業用水をさかのぼり、田んぼで産卵をし、そこで育った子どもたちがまた本流に戻る . . . 本文を読む

岐阜新聞

2006年07月23日 21時56分59秒 | 岐阜の水と緑
鮎百年構想  「この地域にはいろんな問題意識を持って活動している人がいるが、岐阜で生まれ育った人なら、長良川の鮎が減っていると聞くと、多かれ少なかれ気分が落ち込む。長良川流域圏の再生を目指すにあたって、いろんな人の共感を集めることができる象徴的なキーワードが鮎だと思う」 こう話すのは、岐阜市の若者によるまちづくりグループ「オルガン」代表の蒲勇介さん(26)=岐阜市靭屋町=。 . . . 本文を読む

岐阜新聞

2006年07月22日 21時55分32秒 | 岐阜の水と緑
農村部の危機解消へ  「里山」。最近よく耳にするようになった言葉だ。手付かずの自然とは違い、人間が適度にかかわることによって保たれる自然。山があり、川のせせらぎがあり、田んぼや畑を耕して人が暮らす。ひと昔前なら日本各地にあった農村の風景が里山と言えよう。 そんな農村の風景が今も残る郡上市の旧明宝村地域で、里山再生トラストというプロジェクトが進められている。 発案者は、同市に . . . 本文を読む

岐阜新聞

2006年07月21日 22時12分53秒 | 岐阜の水と緑
「川」で村おこし  「馬瀬村といえば馬瀬川の鮎釣り。村おこしのキーワードは川でした。川がきれいであるだけでなく、魚にとっていい水質であるかどうかに着目しました」。旧益田郡馬瀬村(現下呂市)の元助役小池永司さん(62)はこう話す。 馬瀬村では「森が魚を育て、川が郷(むら)を興(おこ)す」というキャッチフレーズを掲げ、一九九四(平成六)年度から「魚付き保全林」事業を始めた。川の . . . 本文を読む

岐阜新聞

2006年07月20日 20時29分26秒 | 岐阜の水と緑
冷水病との闘い 放流工夫し漁業振興  鮎の伝染病・冷水病が広まった一九九四(平成六)年ごろを境に釣り客が減少したのは、県内のどの河川でも見られる現象。そんな中、九四年よりも売り上げを伸ばしている漁協がある。飛騨市神岡町の高原川漁協だ。 徳田幸憲参事(44)はこう話す。「高原川は北アルプスの雪解け水が流れ込み、水温が低い。そんな条件で鮎が育つのは難しい。鮎釣りのピークといわれ . . . 本文を読む

岐阜新聞

2006年07月19日 20時28分37秒 | 岐阜の水と緑
友釣り客の減少  長良川の最上流部に位置する郡上市は鮎の友釣りのメッカ。流域を管轄としている郡上漁協は、釣り客への日釣り券や年間券の販売収入が組合運営を支えている。 同漁協の白滝治郎参事(48)は言う。「うちの管内では年間十五トンの鮎を放流している。量は県内トップです。来てくれるお客さんに釣りを楽しんでもらわなければいけませんから」 鮎釣りが最盛期だった平成の初めごろは、今 . . . 本文を読む

岐阜新聞

2006年07月18日 20時23分08秒 | 岐阜の水と緑
河口堰・鮎ふ化水路  二〇〇五(平成十七)年の長良川。この年の鮎漁シーズンは漁業関係者にとって衝撃的な不漁だった。「どこを見渡しても魚がおらん。どうなっとるんやと思った」と長良川漁協副組合長の山中茂さん(74)は振り返る。 長良川河口堰(ぜき)=三重県桑名市=のゲートが閉じて以来、経験したことのない不漁に、漁師たちは危機感を募らせた。 そんな事態に背中を押されるように、昨年 . . . 本文を読む

岐阜新聞

2006年07月17日 20時21分22秒 | 岐阜の水と緑
元気な天然鮎が激減  「目の前で川がだんだん壊されていくのが、悔しくて仕方がないんや」 長良川の支流・吉田川沿いの郡上市八幡町小野で料理店を営む恩田忠弘さん(52)は嘆く。川と釣りをこよなく愛し、店が休みの水曜日は必ず川に出掛ける。県内外の愛好者でつくる「郡上釣法吉田川倶楽部」の事務局長も務めている。 「昔の川は瀬はきらきらして水が泡立っていて渕(ふち)はもっと深かった。瀬 . . . 本文を読む