飛水峡

思い出

岐阜新聞

2011年08月23日 22時46分48秒 | 新聞
下呂市、1万2千人避難勧告 県内大雨、高山430人孤立
2011年08月23日15:35

猛烈な雨の影響で道路に流出した土砂=23日午前9時20分、各務原市鵜沼宝積寺町
 県内各地で降り続いた大雨の影響で、各務原市や可児市、郡上市などで住宅に床上、床下浸水の被害が出たほか、下呂市では23日午前、同市上呂の飛騨川で避難警戒水位を超えたため、川沿いの萩原、下呂など4地域の約1万2000人に避難勧告を発令した。同市内では女性が土砂に足を取られて転倒し、軽いけがを負った模様。鉄道もJR高山線、太多線などでダイヤが乱れた。岐阜地方気象台では土砂災害などに注意を呼び掛けている。

 岐阜地方気象台によると、県内は秋雨前線に南から湿った空気が流れ込んだ影響で、加茂郡八百津町で1時間に59.5ミリ、美濃加茂市で51.5ミリ、下呂市萩原町で48ミリなど、中濃や飛騨地域南部を中心に大雨を観測した。

 降り始めの22日午後9時から23日午前11時までの降水量は▽下呂市萩原町175.5ミリ▽美濃加茂市84ミリ▽郡上市白鳥町81.5ミリ▽岐阜市24.5ミリ▽高山市76ミリ。

 同気象台は、今後も大気の状態が不安定な状況が続くとして、土砂災害などに警戒を呼び掛けている。

 県は23日午前3時35分、災害対策本部を設置。県災害情報集約センターなどによると、下呂市西上田で女性が流出した土砂に足を取られて転倒、軽傷を負った模様。

 センターのまとめでは、県道岩井高山停車場線が雨量規制で通行止めになり、乗鞍青少年交流の家(高山市岩井町)と市飛騨高山キャンプ場に滞在する小中学生や家族連れなど約15団体430人が孤立状態となっている。下呂市金山町では県道金山明宝線で土砂が崩れ、近くの「上平キャンプ場」で48人が孤立している。

 下呂市は同10時10分、同市上呂の飛騨川で避難警戒水位を超えたため、川沿いの小坂、萩原、下呂、金山の4地域、4680世帯、1万2348人に避難勧告を発令。同市小坂町湯屋の96戸305人に避難準備情報を出した。同市少ケ野では3世帯が自主避難している。

 床上浸水は各務原市の19戸と下呂市の3戸。床下浸水は各務原市、可児市、下呂市、郡上市、可児郡御嵩町、加茂郡八百津町で計49戸。各務原市鵜沼宝積寺町や同市各務車洞では市道に土砂が流出したが、住宅被害はなかった。

 学校は、22日に授業を再開した下呂市の益田清風高校が臨時休校とした。

 また、鉄道は、JRは高山線で久々野駅の雨量計が規制値に達したため、午前11時30分現在、下呂―飛騨一ノ宮駅間の上下線で運転を見合わせている。この影響で、特急1本が運休となったほか、列車に遅れが出ている。

 太多線は同2時ごろ、可児―美濃川合駅間の線路が冠水、全線で運転を見合わせ、同7時過ぎから運転を再開したが、一部の列車が運休した。

 名鉄は、広見線の全線で線路点検を行った影響で、同線や接続する犬山線で10本が運休するなど、約1500人に影響が出た。

 道路では国道41号は雨量規制などのため、午後1時現在、下呂市小坂町―高山市久々野町で上下線が通行止めになっている。

 このほか、大雨で23日夜の岐阜市の長良川鵜飼、関市の小瀬鵜飼は中止となった。



最新の画像もっと見る