県内を含む東海地方は今月十一日に梅雨入りしたものの、まとまった雨は少なく、渇水の影響が出始めている。岐阜市の長良川鵜飼は長良川の水位が著しく低下し、船外機で運行する大型の観覧船が上流まで上れない状況に陥っている。
同市鵜飼観覧船事務所によると、長良川の水位は乗船場付近で平年より一メートルほど低い。観覧船の一部は乗船場から約千五百メートル上流まで上るが、このうち船外機で運行する船はプロペラが川底 . . . 本文を読む
かがり火が揺らめく川面に、「とーんとん」と小気味よい音が響く―。長良川中流域に古くから伝わる夜網漁が十七日、美濃市前野で始まり、一年ぶりの手応えに、網を繰る漁師たちにも活気がみなぎった。
夜網は、炎と櫓（ろ）で舟べりをたたく音で鮎を驚かせ、網の中へ追い込む漁法。この日は神事の後、長良川中央漁協の組合員約二十人が三隻の舟で出漁した。 約六十―九十?の川幅いっぱいに十五枚の網を張った後、三隻が連携 . . . 本文を読む
梅雨でもまとまった雨が降らず、本巣市と揖斐郡を隔てる根尾川が異例な規模で渇水している。十六日には地元の根尾川筋漁協組合員が水たまりのようになった川に取り残された鮎を捕まえ、水が流れる上流に放した。
岐阜市の今月一－十五日の雨量は二一ミリで、半月が経っても六月の雨量の平年値（二五三・七ミリ）の一割に達しなかった。このため、同川は平水より約六十センチ浅く、真大橋から大野橋付近の約六キロで水無し川と . . . 本文を読む
郡上市内の長良川や吉田川など郡上漁業協同組合管内の鮎の友釣りが十五日、解禁された。今年から放流する稚鮎をすべて県魚苗センター産の人工種苗に切り替えた管内の河川では、心配された冷水病はみられず、解禁日の釣果は午前中で六十匹以上釣り上げる人があるなど、好調な滑り出しとなった。
同漁協は「今年は渇水で水位が極めて低いが、冷水病の発生もなく、鮎の成育に問題はない。今後一雨あれば、さらに豊漁が期待できそ . . . 本文を読む
東濃地域の鮎釣りのメッカである中津川市の付知川で四日、鮎の友釣りが解禁となり、川に並んだ釣り人が近年にない多くの鮎を釣り、好調なシーズン入りとなった。釣果を左右する鮎の冷水病対策として冷水病菌を持たない鮎だけを放流した河川で、恵那漁協は「発病がなく豊漁となった。天候に恵まれれば良いシーズンが期待できる」としている。
県内の河川は、まん延する冷水病、カワウの食害、河川改修などで鮎の釣果が激減して . . . 本文を読む