飛水峡

思い出

中日新聞

2006年01月12日 18時04分39秒 | この国のみそ
この国のみそ 第1部 ナゴヤ熱の理由 「実(じつ)」の発見 「いらんもの」にも命 おいしさはそのままに、早くゆで上がるように平たくしたという説も。きしめんも、ナゴヤの「実」? 忘れられていた1つの言葉が、よみがえった。  「さあみなさん、言ってみて。モッタイナイ、モッタイナイ、モッタイナイ!」  昨年3月4日、ニューヨークの国連本部会議室。「国際女性の日」祝賀会で、ケニア副環境相ワンガリ・ . . . 本文を読む

中日新聞

2006年01月11日 17時47分22秒 | この国のみそ
この国のみそ 第1部 ナゴヤ熱の理由 開かれた扉 “神話”崩れ続々と よそ者には商売が難しい、というナゴヤ神話がある。  神話だから、古い話になるが、例えば、ジェイアール名古屋高島屋が開店した2000年から30年遡(さかのぼ)ってみると、意外な企業が苦い経験を味わっていた。  日本ケンタッキー・フライド・チキン。実は、1970年に、日本での第1号店を名古屋市西区に出店している。当時、店長 . . . 本文を読む

中日新聞

2006年01月10日 17時32分37秒 | この国のみそ
この国のみそ 第1部 ナゴヤ熱の理由 失われなかった10年 噴き出た「豊かさ」の水脈 ナゴヤの時代の幕を開くように、超高層の双子の塔がそびえた 2000年3月15日。前年の暮れに完成したばかりの双子の塔、JRセントラルタワーズ2階のテラスには、未明というのに100人ほどの人だかりができていた。ジェイアール名古屋高島屋のオープンが数時間後に迫っていた。  春は、まだ浅い。百貨店の経営会社の取締 . . . 本文を読む

中日新聞

2006年01月08日 17時18分33秒 | この国のみそ
この国のみそ 第1部 ナゴヤ熱の理由 泡より汗 投資するなら“我が道” 東海銀行はバブル崩壊後の荒波に消えた。35年前まで店舗だった建物にかすかに銀行名が残る 「こんな話があるんですが」。ニッポンがバブルに踊っていた1990年ごろ。戸次英之(67)の会社を訪れたなじみの銀行マンは、マンションへの投資話を始めた。曰(いわ)く、「半年で5割も値上がりしていて、今買っても1年で倍になる」。うまい話 . . . 本文を読む

中日新聞

2006年01月07日 15時42分25秒 | この国のみそ
この国のみそ 第1部 ナゴヤ熱の理由 膨らまなかったバブル 「けがの功名」 傷浅く 最近、野村証券ではナゴヤ勤務希望者が増えているそうだ。「企業に勢いがあり、成果を出しやすい。実際、(異動で)こちらに来たい、と書いた年賀状もありましたよ」と、名古屋支店長で常務執行役の坂口省吾(52)。先月、ナゴヤを訪れた日銀総裁でタイガースファンの福井俊彦(70)も、ドラゴンズ本拠地の状況に、大げさな賛辞を . . . 本文を読む

中日新聞

2006年01月06日 17時39分26秒 | この国のみそ
この国のみそ 第1部 ナゴヤ熱の理由 続・もう一つの敗戦 外に映る姿気づかず  まだ元号が昭和だった1980年ごろ、ナゴヤに自信喪失を染みこませたタモリのナゴヤ人ギャグ、実は“原作者”がいる。  写真家浅井慎平(68)だ。愛知県瀬戸市で生まれ、名古屋・大須で育った完全なナゴヤ人である。  浅井によると、タモリはデビュー当時、東京の浅井の事務所に居候しており、仲間らと一緒に飲み騒ぐ中で、浅井が . . . 本文を読む

中日新聞

2006年01月05日 17時37分47秒 | この国のみそ
この国のみそ 第1部 ナゴヤ熱の理由 もう一つの敗戦 タモリ、五輪、コアラ… 名古屋五輪は幻に終わった… 1985(昭和60)年、ある歌が世に出る。  『名古屋はええよ! やっとかめ』  ♪東京は まあ あかん(中略)これからのパフォーマーは名古屋が主役!…  なぜ、こんなに力んだ“ナゴヤ応援歌”が生まれたのか。歌ったDJ、つボイノリオ(56)によれば、理由は、80年代前半にある。  つ . . . 本文を読む

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2006年01月04日 17時22分17秒 | この国のみそ
この国のみそ 第1部 ナゴヤ熱の理由 続・エビフリャーなんて知らない 悲哀は昔 今、誇りに  ナゴヤで生まれ育ち、地元のシンクタンクで働く江口忍(40)は、ナゴヤ人でなければ分かり得ない哀しみを背負って生きてきた。  大学卒業後、バブル真っ盛りの東京で旧長銀に就職した。アフターファイブの楽しみはやはり合コン。ある晩も、同僚2人とはやりのカフェバーで商社の女性3人と向かい合っていた。  高学 . . . 本文を読む

中日新聞

2006年01月03日 17時12分48秒 | この国のみそ
この国のみそ 第1部 ナゴヤ熱の理由 エビフリャーなんて知らない 憶さず「本物で勝負」 ナゴヤ嬢でよかったぁ。女子大生が街を行く 新しい時代は、いつも失敗から生まれる。多分、ナゴヤ時代の幕開けもそうだった。  名古屋を拠点に23軒の飲食店を持つ「ゼットン」社長、稲本健一(38)。成功した若手経営者の1人に数えられるが、会社を興して6年目の2000年、最大の危機に直面していた。  毎朝、事務所 . . . 本文を読む

中日新聞

2006年01月01日 00時00分02秒 | この国のみそ
この国のみそ 第1部 ナゴヤ熱の理由 ニッポンとはナゴヤである。<序論> (写真)朝日に映える名古屋城。背後には建設中のミッドランドスクエア(左)、JRセントラルタワーズがそびえる (地図)八幡和郎「江戸の殿さま全600家」より。江戸末期の全国の大名家のうち、戦国時代に尾張、三河にルーツを持つ大名に印をつけた。 昨今のナゴヤの状況は、年配者なら、例えば「有卦(うけ)に入(い)っている」とでも表 . . . 本文を読む