飛水峡

思い出

岐阜新聞

2004年03月31日 15時50分31秒 | 岐阜の水と緑
再生策、漁業関係者熱い議論 増やせ友釣り愛好者  「源流から海まで魚が自由に行き来でき、たくさんの鮎が釣れる川にしたい」と願う声が、美濃市曽代の長良川中央漁業協同組合会議室に響いた。会議室の窓から望む長良川の川面には春の陽光がきらめき、鮎のそ上シーズンが近づいたことを告げていた。 同組合で二十六日、友釣りの普及を考える会の初会合が開かれ、「友釣り人口を増やすための方策」をテーマに協議が行われた。同 . . . 本文を読む

岐阜新聞

2004年03月30日 15時31分42秒 | 岐阜の水と緑
水枯れ地区の通水実現物語 リヤカーで知事視察  新生・郡上市になった旧八幡町。密集した市街地を見下ろす山あいに戸数十五軒足らずの東安久田地区がある。「安久田の人は芋畑で泳いどる」と、からかわれるほど、昔は水に困った地区だった。「そやもんで、お父さんが知事をリヤカーで連れて来て、鍾乳洞から飲み水を引いてもらったんや」。水の町と形容される郡上八幡だが、水枯れとは決して無縁ではない。 知事をリヤカーに乗 . . . 本文を読む

岐阜新聞

2004年03月27日 18時20分17秒 | 新聞
放流の稚鮎をカワウから守れ/来月26日から長良川中央漁協が対策  カワウによる鮎の捕食を防止するため長良川中央漁業協同組合(美濃市曽代、太田隆一組合長)は、来月二十六日から稚鮎放流時期に合わせて長良川中流域などを管轄する延長計約六十キロの流域で組合員による警戒活動を実施する。鮎漁解禁日までの二十日間、毎朝四十人余の組合員が飛来するカワウに目を光らせる。  カワウによる鮎の捕食は近年著しく . . . 本文を読む

岐阜新聞

2004年03月27日 14時48分15秒 | 岐阜の水と緑
「荒田川から 日本の意識改革」 どぶ川返上、生徒が汗  「これってすごくない?」。県庁近くの岐阜市須賀の荒田川。岐阜総合学園高校の生徒たちが川岸から次々と引っ張り上げるごみは多種多彩。泥にまみれた空き缶や粗大ごみが瞬く間に山積みされていく。「まだきれいになった方なんです。これでもね」。前身の岐阜西高校当時から同校に赴任している男性教師は、荒田川の移り変わりを間近に見てきた。  二十三日に . . . 本文を読む

岐阜新聞

2004年03月26日 14時32分39秒 | 岐阜の水と緑
徳山ダム是非論争の陰で 人が離れ川は荒れる  「魚が減った理由には、ダム工事や密漁の影響はある。だけど、一番大きな理由は徳山の川に人が入らなくなったことでしょう」。ダムに沈む旧揖斐郡徳山村(現藤橋村)。名古屋女子大教授の駒田格知さん(58)は、十年余にわたって旧村内で淡水魚の生息調査を重ね、減り続ける魚たちの観察を続けている。魚が減るのが工事のせいなら、分かりやすい。だが、「人が入らないた . . . 本文を読む

岐阜新聞

2004年03月24日 14時30分58秒 | 岐阜の水と緑
笠原町の「緑の砂防」 「治水は山から」根付く  ヘルメットとジャージー姿の中学生たちがノコギリなどを使って、立ち枯れた赤松の木を切り、散策路を整えている。学校近くの林に生徒たちの話し声がにぎやかに響く。土岐郡笠原町の笠原中学校が「笠原の森」づくりを手掛けて、今年で五年目に入った。今後も十五年ほど継続する計画だ。山林の整備を当初、呼び掛けたのは当時の建設省多治見工事事務所だった。行政の管轄に . . . 本文を読む

岐阜新聞

2004年03月23日 14時29分22秒 | 岐阜の水と緑
砂防の父の遺言 「谷と山を駆け回れ」  養老山地の南端、海津郡南濃町の松山地区。県境に近いミカン畑の急斜面を上がると、砂防えん堤がいくつか連なって見えてくる。ハイキング姿の初老の男性が山から降りてきた。「よくもまあ、こんなきつい斜面に砂防を作ったよね」。ハイカーは天空を見上げるかのように山の方を振り返った。石積みや古いコンクリートの斜面を這(は)うようにたどっていくと、樹高が十メートルほど . . . 本文を読む

岐阜新聞

2004年03月22日 14時22分16秒 | 岐阜の水と緑
板取川での濁水発生 「流域」考える契機に  長良川下流で菜の花が咲くころになっても、板取川上流の夜はまだ冬の中。武儀郡板取村。いろりを前に厚着姿の男たちが次第に声高になった。「今までうまいこと言われて、散々やられてきたやないか」「そやけど出てって言うことも大事やて」。気心が知れた仲間同士だけに、言葉がいずれもストレートに突き刺さる。話題にしているのは昨年から開かれている「板取川流域防災懇談 . . . 本文を読む

岐阜新聞

2004年03月21日 11時44分32秒 | 岐阜の水と緑
ひと瀬変われば、七瀬変わる 護岸が増え渕消える  板取川沿いの武儀郡洞戸村。四月一日に百一歳になる尾関多門さんは、山と川の一世紀にわたる移り変わりを、絵巻を広げるように話せる。「この川でアマゴを捕ってまうと、飛騨の朝日村まで歩いてった。向こうでアマゴ捕って、仲買人に売った。山と川で暮らすことができたの」。今でもわらじやみのを作る尾関さんは、骨太い手で川の方を指さす。その川は近年、この百年で . . . 本文を読む

岐阜新聞

2004年03月19日 11時41分56秒 | 岐阜の水と緑
“毛細血管”を追う研究者 身近だからこそ関心  「そこで何しとるの。魚がおるの」「魚を調べとるよ。バケツを持っておいで」。護岸沿いの道から川底をのぞいていた子どもたちがバケツを取りに家に駆け出した。川底で魚類調査をしていたのは、今月末に岐阜大で博士の学位が認められる三十一歳の研究者真田誠至さんだった。岐阜市の鳥羽川や伊自良川に注ぐ小河川。落差工で閉ざされた水域に生息する魚たちの環境を追究し . . . 本文を読む

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2004年03月18日 11時36分31秒 | 岐阜の水と緑
仔鮎の降下と遡上 秋の高温、大水が最適  「この相関関係に基づけば、今年の鮎の遡上(そじょう)数は四百万尾ほどが想定されます」。三月一日に開かれた長良川河口堰(ぜき)に関するフォローアップ委員会で、堰を管理する水資源機構の担当者が学識者の委員たちにこう説明した。三時間に及ぶデータ説明と質疑。その後に報告された遡上予測は、疲れ気味の委員の耳目を集めるのに十分過ぎるものだった。  長良川河口堰 . . . 本文を読む

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2004年03月17日 11時32分45秒 | 岐阜の水と緑
鮎釣り名人の鋭い着眼点 仔鮎下らせる工夫を  「伊藤正弘」。この名前は鮎釣り好きの人たちの間では知れ渡っている。昨年は大手釣り具メーカーが「鮎マスターズ」と名付ける全国大会で優勝。その腕前をさらにアピールした。四十九歳の小柄な男が竿(さお)を持ち、瀬に立つ姿は一種独特だ。姿勢同様、自然や世間に対しても独自の視点を持っている。  「長良川は川が広くて大きい。魚が多い。だから釣り具業界も、長良 . . . 本文を読む

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2004年03月06日 18時05分27秒 | 新聞
長良川で「粗朶沈床」/伝統の河川工法/雑木活用、魚すみやすく  川づくりも自然回帰へ-。里山の雑木を伐採し枝を束ねた粗朶(そだ)を床固めに用いる伝統工法「粗朶沈床」の視察会が五日、岐阜市河渡の長良川右岸で開かれた。  粗朶とは、ナラやクリなど堅くて粘りのある広葉樹の枝の束。明治初期にオランダ人技師が工法を伝えた。昭和になってコンクリート工に取って代わられたが、近年の河川法改正で多自然型川 . . . 本文を読む

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2004年03月04日 18時03分50秒 | 新聞
春と餌、待ちわびピョン/稚鮎、順調に成育 関市  春を呼ぶ銀りん-。鮎の放流シーズンを前に、県魚苗センター関事業所=関市戸田竹島=では、4月の初出荷に向け、稚鮎が順調に育っている。  同事業所は、美濃事業所=美濃市生櫛=と合わせて今季も51トンの出荷を見込む。鮎の生態を水槽内で再現するため、水温は15度前後に保たれ、成長に合わせて人口海水と淡水で飼育。約10グラムになると県内31漁協に出 . . . 本文を読む

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2004年03月02日 17時58分02秒 | 新聞
待ちわびて、さおの列/渓流釣り解禁/恵那漁協管内、付知川など  東濃東部を流れる付知川や中津川、落合川など恵那漁協管内の河川で一日、渓流釣りが解禁となった。午前五時の解禁と同時に、多くの釣り人が冷水につかってさおを出し、釣果を上げていた。  同漁協では、今年から解禁日を、従来の二月一日から一カ月間先延ばしにした。魚の動きが活発化し、昨年に放流した稚魚が成魚に育つこの時期の方が、より美しい . . . 本文を読む