飛水峡

思い出

第2章 海の幸 森の恵み

2010年03月19日 23時30分49秒 | ぎふ海流
渓流魚つき林 魚に優しい森林を整備 「渓流魚付き保全林」を指定して馬瀬川の清流保全に努める下呂市馬瀬地域の山里の景観  「緑いっぱいに見えても間伐されていなくて下草も生えず、雨が降ると表土が流れてしまうような山が多い。こうした山は、生き物に必要なフルボ酸鉄があまり形成されない」 松永勝彦四日市大学教授は、海の砂漠化も森からの腐植物質の不足が原因と究明した。  「今は河川流量が減って汽 . . . 本文を読む

第2章 海の幸 森の恵み

2010年03月19日 23時18分33秒 | ぎふ海流
時計商が森林整備体験 社業を支えた森に感謝 感謝を込めて上流の森づくり運動に参加した東京・銀座の時計宝飾品販売会社の堀田峰明社長=加茂郡白川町(オイスカ岐阜県支部提供)  加茂郡白川町で昨秋行われた三重県漁連などの「未来の森造成運動」に東京・銀座の時計宝飾品販売会社「ホッタ」の社員31人が参加、翌日も森林整備を体験するなど熱心に学んだ。  スイスの高級時計などを売る同社は1879(明 . . . 本文を読む

第1章「山と川に生きる」

2010年02月24日 19時48分17秒 | ぎふ海流
木曽三川 人と流域、薄れる関係 つながれ山、川、海 朝焼けの光を浴びて、まぶしく光る木曽三川の荘厳な夜明け=三重県桑名市、多度山から望む  朝焼けの雲を金色に輝かせ、日が昇ってきた。足元の多度山(三重県桑名市)もふもとの町もまだ暗闇に眠る中、木曽三川が陽光に映えた。豊かな大地と水の国、岐阜県の新しい時代の夜明けだ。  標高403メートルの山頂から、三川の流れの先に帯のように横たわる伊 . . . 本文を読む

第1章「山と川に生きる」

2010年02月24日 19時28分31秒 | ぎふ海流
位山と原郷の海 山国の地層に“幻の海” 位山付近の分水嶺。右は太平洋側、左は日本海側に水を分かつ。右遠方に御岳、左遠方は乗鞍岳=下呂市萩原町上空から、本社チャーターヘリで望む  今冬初め、ヘリで空から県土を見下ろし、いかに岐阜が山国であるかを実感した。  川上岳から位山に連なる分水嶺付近では、右は太平洋側に南流する山之口川、左は日本海側に北流する宮川源流の川上川が深い谷を刻んでいた。 . . . 本文を読む

第1章「山と川に生きる」

2010年02月24日 19時23分37秒 | ぎふ海流
化石の海、記憶の海 大地に刻まれた海岸線 金生山産の大理石を張った壁面は、古生代ペルム紀の巨大二枚貝「シカマイア」の化石の宝庫=岐阜市司町、県岐阜総合庁舎玄関ホール  岐阜県を形成する山ひだ深い大地が、何億年も前にさかのぼると実は海だったという証拠は、今も県土のあちこちで見いだせる。  瑞浪市化石博物館長の奥村好次さんに、代表的な海生の化石を挙げてもらった。  「古生代なら、奥飛騨 . . . 本文を読む

第1章「山と川に生きる」

2010年02月24日 19時16分11秒 | ぎふ海流
長滝の延年 連綿と続く「白山信仰」 霊峰白山の、どこまでも白く広大な山容。はるかかなたに飛騨山脈や御岳が見える=石川県白山市上空から飛騨方面を望む  伊勢湾を北上する機内から濃尾平野を一望した。恵那山、御岳、飛騨山脈に、白山、伊吹山。頂に雪を載せた山々の中でも白山の白さは際立って見えた。  「加賀白山といわれ岐阜県は白山を忘れているが、半分は岐阜県の山だし、恵みを一番頂いてきたのも . . . 本文を読む

第1章「山と川に生きる」

2010年02月24日 19時12分01秒 | ぎふ海流
ひるがの分水嶺 水を守るために森守る 長良川源流の叺(かます)谷を訪れ、水に触れてみる児童ら=昨年11月、郡上市高鷲町ひるがの  「分水嶺というのは川の分かれ道。ここで太平洋と日本海のどちらに流れるか決まる。全国に分水嶺は数多いけど、ここは珍しい、目に見える分水嶺」  郡上市高鷲町ひるがのの分水嶺公園を昨年秋、関市の武儀西小と武儀東小の児童が見学した。地元でペンションを経営する長良川 . . . 本文を読む

第1章「山と川に生きる」

2010年02月24日 19時00分42秒 | ぎふ海流
生き物たちの受難 阻まれた海との行き来 海で産卵するために川を下るモクズガニを捕るカニかご漁=揖斐郡揖斐川町北方、揖斐川  揖斐郡揖斐川町の揖斐川で昨秋、産卵のため海に下るモクズガニを捕るカニかご漁を見た。「今年は不漁。豪雨災害で川底に土砂がたまり、徳山ダムができてからそのまま流れない」。例年、3カ月で300匹は捕る林幹夫さん(75)が嘆く。  郡上市八幡町の吉田川では、長良川水系・ . . . 本文を読む

第1章「山と川に生きる」

2010年02月24日 18時47分29秒 | ぎふ海流
山里の寒天づくり 凍える山、海の幸生かす 内陸の風土を生かした寒天づくり。凍える朝も「天出し」作業に精を出す人たち=恵那市山岡町下手向  恵那山おろしが吹く凍えるような冬の朝、恵那市山岡町では「いい日になりました」とあいさつするそうだ。寒天の特産地で、和菓子などに使う天然細寒天では日本の8割強のシェアを占めている。  寒天の原料は海藻のテングサ。遣唐使が製法を持ち帰ったという心太( . . . 本文を読む

第1章「山と川に生きる」

2010年02月24日 18時43分13秒 | ぎふ海流
飛騨ぶり塩の道 川が伝える文化、脈々と 富山湾で水揚げされた天然ブリ。今は戦後生まれの熟練の技で高山でも塩漬けされる=高山市初田町、駿河屋  ワラビ粉は、飛騨川上流の高根や秋神(いずれも高山市)、跡津川上流の山之村(飛騨市)などの奥山の特産物。秋神では弘法大師が伝えたと伝承されるほど歴史は古いが、飛躍的に生産が伸びたのは大正以降で、和傘を張るのりとして使われた(「朝日村史」)。  城 . . . 本文を読む