三流読書人

毎日の新聞 書物 など主に活字メディアを読んだ感想意見など書いておきたい

ドングリ小屋住人 

八月のうた 

2006年08月16日 11時05分06秒 | 文芸

終戦61年 忘れてはいけないことがある。

堀口大学
いくさ人おほまつりごとわたくしし国を亡ぼす憎むべきかな

土岐善麿
あなたは勝つものと思ってゐましたかと老いたる妻のさびしげにいふ
子らみたり召されて征きしたたかひを敗れよとしも祈るべかりしか
 
正田篠江
子と母か繋ぐ手の指離れざる二ツの死骸水槽より出ず
大き骨は先生ならむそのそばに小さきあたまの骨あつまれり

横尾健三郎
五人の兵を出せる農家あり五人の兵いまだ帰らず(5人…いつたり)

近藤菊恵
征く人に切りて贈りし黒髪の肩すぎてはやも三とせになりぬ

講談社刊『昭和万葉集』より。


Photo玉虫

2006年08月15日 08時10分55秒 | Nature Photo




妖しい美しさである。パソコン部屋の外に飛んできて櫟に止まった。

タマムシ(玉虫、吉丁虫)とは、コウチュウ目タマムシ科に属する昆虫の総称である。
タマムシ科には日本にもたくさんの種類があるが、日本人が一般的に思い浮かべるのは、標準和名タマムシ(ヤマトタマムシ、Chrysochroa fulgidissima Schonherr)だろう。
この種類の鞘翅は、死んでも色が変わらないので、法隆寺宝物、法隆寺玉虫厨子の装飾として使われている。(昆虫図鑑)
中国などでも宝飾品として取引されることがあるという。

オシム語録

2006年08月13日 13時50分15秒 | スポーツ
オシム語録という本が出版されて話題を呼んでいるようだ。
ここでは8月9日の記者会見での語録(一部)を記憶しておきたい。(『朝日新聞』8月9日付)
トリニダード・トバゴ戦前日の記者会見。 

◇今回の目標は

「勝利を目指すのは当然だが、内容の分析も大事だ。知性、振る舞いなど、選手に対する要求は次第に高くなってくる。勝つと見えなくなるものがある。負けるのは嫌だが、敗北は最良の教師だ。といって試合後に学ぶために負けたとは言えない。
 明日、一定の成果が出るだろう」
「ちょっと政治的な問題だが、日本は敗北から学んだお手本だと世界は思っている。歴史、戦争、原爆の上に立って復興した。
サッカーも強国に肩を並べることがどうしてできないのか。それが私の願いだ」

◇今後システムは変わっていくのか

「システムよりもチームとしての知性を獲得することが大事。何をやってくるのかと、相手に恐怖を与えることが大事だ。短い時間では難しい。個人の知識とは違う。サッカーは11人でやるもの。1人だけ知性のない選手がいたら全員が被害を被る」

示唆に富むというか、含蓄があるというか、味わうべき言葉ではないか。

お粗末 小泉首相最終答案

2006年08月12日 08時53分02秒 | 反自民反小泉


8月4日の『朝日新聞』社説 
「靖国参拝」というタイトル、見出しに「嘆かわしい首相の論法」
時の首相の言動を、嘆かわしいというのは、極めて刺激的である。

 靖国神社参拝にこだわり続けた5年間の、小泉首相なりの最終答案と言うことなのか。それにしてもなんともお粗末と言うほかない。
3日付で配信されたメールマガジンで首相は年に一度の参拝に改めて意欲を示した。
その中で「私の靖国参拝を批判しているマスコミや有識者、一部の国」にこう反論している。「戦没者に対して、敬意と感謝の気持ちを表すことは良いことなのか、悪いことなのか」(社説一部)

 合祀されている絞首刑となったA級戦犯は戦没者と言ってよいのだろうか。

 神奈川県藤沢市在住の作家、山中亘氏(75歳)がこのほど発見した旧陸軍内部文書の写しによれば、合祀されたA級戦犯の一人、東条英機元首相自身が、靖国の合祀対象を「死没の原因が戦役勤務に直接起因」する軍人・軍属に限るように指示していた。(『毎日新聞』8月8日付)

 B級(捕虜虐待)C級(非戦闘員の虐殺、及び人道に対する罪)に対する裁判も国内、国外においても行われ、920人が処刑された。国外での裁判はとくにずさんな通訳もない裁判であったという。この人たちは早くから合祀されている。「上官の命令は朕が命令」の時代、彼らも犠牲者であった。
 「私は貝になりたい」(1959年作品)で平凡な理髪店主を演じるフランキー堺がC級戦犯とされ、絞首刑を宣告される。13階段を上るシーンをご記憶の方もあると思う。

 A級戦犯は決定的に違う。国民を有無を言わせず死地に追いやった側である。
 小泉首相はA級戦犯も含めて「敬意と感謝」の対象として参拝して何が悪いと強弁する。彼の頭脳構造はどうなっているのか。理解しがたい。

 


北朝鮮ミニ知識 知る権利

2006年08月11日 08時10分39秒 | 政治 
「北朝鮮ミニ知識」 『毎日新聞』8月9日付より

《 イランに武器装備・技術を輸出したとして今月4日、米政府の制裁を受けた「朝鮮富強貿易会社」(平壌市普通江)。『毎日新聞』の電話取材、応対した職員は「我々の立場は『労働新聞』で明らかにしている。新聞を読んでほしい」と繰り返した。制裁発表2日後の同紙には「力で世界を支配しようというのが、米帝国主義の変わらぬ世界戦略だ」という論説が掲載されていた。
 北朝鮮では国家方針に背く意見は絶対に口にできない。微妙な表現の違いも処罰の対象となる。結局「労働新聞の通り」というのが模範的な回答となる。
 労働新聞は朝鮮労働党中央委員会が発行する日刊の党機関誌。
 社説は党の指令であり、論評は国内外情勢に対する党の見解となっている。国内のメディアのすべてが同紙の論調に沿って報道指針を決めている。
 北朝鮮の新聞は、労働新聞など全国の読者を対象とする中央紙と、地域読者を中心とした地方紙がある。
 地方紙には「平壌新聞」「平北新聞」「咸南新聞」などがある。 》

 知る権利を奪われること、報道の自由を奪われることがどのような結果をもたらすか、よくわかりますよね。
ところで日本国憲法第21条には、「集会、結社、及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。」
としていますが、報道の自由が書かれていないのです。[freedom of press]を「出版の自由」と訳しているのです。
pressは報道と訳すのが自然ではないでしょうか。意図的に誤訳したという説もあります。が、一応今日本では自由が保障されています。一部、国民の側に怪しい面もありますが。自主規制とか、発表の場を与えないとか、あえて報道しないとか。
 これらの権利が毛筋ほどでも侵害されようとする動きがあるとき、直ちに立ち上がらないと、北朝鮮の二の舞になります。

原爆忌とアインシュタイン

2006年08月10日 07時29分19秒 | 地球環境

    『毎日新聞』8月9日付「発信箱」「平和」考  元村有希子氏

《 世界で頻繁に使われている英語名詞を、英オックスフォード辞典がこのほど、データベースで調べた。1位は「time(時間)」で、「war(戦争)」は49位、「peace(平和)」はトップ100に入らなかったという。
 使われないのは21世紀が平和だからか、それとも逆か。
 アインシュタイン博士と日本の哲学者、故・篠原正瑛氏の「平和」論争が興味深い。篠原氏の質問状がきっかけで2人は50年代の一時期、手紙をやり取りした。
 博士は39年、米大統領に、ドイツに対抗して原爆開発をするよう勧める書簡に署名した。ヒロシマ、ナガサキへの原爆投下の「責任」を篠原氏が問うと、博士は「私は絶対的な平和主義者ではない」と返した。家族を殺そうとするナチスドイツに対しては暴力の使用も正当だった、と。篠原氏はこれに「あなたは条件付きの平和主義者だ」と批判を加えている。
 条件付きの平和。悔しいけれど、これが現実かもしれない。日本だって米国に守られたカギカッコ付きの平和の上にある。核軍備競争はまさに「力で力を抑え付ける」発想だ。だが、ちょっとつつけばバランスを失って崩れるような状態を、平和とは呼べない。
 往復書簡は篠原氏の家族から広島平和記念資料館に寄贈された。同館と長崎原爆資料館が戦後60年を機に集めた1000点近い資料とともに、来年夏まで展示される。
 企画展の題名は「託された過去と未来」。ここにも平和の二文字はないが、どんな平和を目指すのか、自分の頭で考えなさい、と言っている。(科学環境部)   》

 アルベルト・アインシュタインと日本
 中澤英雄氏(東京大学教授・ドイツ文学)の「萬晩報」(2005年02月28日付)によると、
 アインシュタインは日本と深い縁がある。E=mc2という公式で有名な特殊相対性理論は、物質がエネルギーに変換されうることを示した。言うまでもなく、広島・長崎に投下された原爆は、この公式の現実化であった。
 原爆開発のきっかけを作ったのもアインシュタイン自身であった。1939年8月、彼は数名の科学者たちの代表として、アメリカ大統領ルーズヴェルトに原爆の製造を進言した。ドイツ系ユダヤ人である彼は、ヒトラーが政権を取った1933年にナチス・ドイツを逃れてアメリカに移住していたが、ユダヤ人迫害を進めるドイツが原爆開発に着手したとの情報に接し、強い危機感をいだいたのである。
 アインシュタインはその後のマンハッタン計画にはまったくノータッチであった。原爆が完成した時にも、彼は日本に投下することに反対した。彼は広島・長崎の惨事に直接の責任はない。しかし、彼はこのニュースを痛恨の想いで聞いたのであった。

 8月6日、8月9日の原爆忌の行事は今年も例年の如く行われた。
 アインシュタイン博士と篠原正瑛氏の論争は本当に興味深い。出版されているんだろうか。理論など理解することは全くできないが、アインシュタイン博士のアッカンベーの写真だけはよく知っている。
 元村氏の文、若干異議を言いたい部分もないことはないが整理して反論する能力は私にはない。

 

 


増税間違いなし 誰が首相になっても

2006年08月09日 08時59分16秒 | 政治 
増税間違いなし 誰が首相になっても

時期自民党総裁選挙をめぐってかまびすしい。しかし誰が総裁になっても大増税は間違いない。
総裁選立候補を表明している連中の語録。
 
安倍晋三氏
◇招来は消費税を上げないとだめだと思う。(幹事長03年11月4日)
◇社会保障と税の関係をみていく中でやはり消費税の引き上げが必要になってく る。(幹事長04年1月4日)
◇年金、医療、介護をどうするか、消費税を含めて税制を変えていくことになる。(官房長官06年7月24日)

麻生太郎氏
◇一連の「構造改革」を支えるために税構造を抜本的に変えるなど直間比率(直接 税と間接税の比率)の見直しなど を含めた税制改革を行う。(政調会長02年 1月18日)
◇基本的には、直間比率を見直さないといけない(消費税の比率を増やす)。広く 薄く、が正しい。(政調会長03 年1月7日)

谷垣禎一
◇消費税を社会保障の財源と位置付け、2010年半ばまでのできるだけ早い時期 に少なくとも10%の消費税を実現することが必要だ。(財務相06年7月2 7日)
◇(消費税増税は)必要なものは必要で、こういうことをしないと日本の財政、社会保障が安定推移していくとは思えない。(財務相06年7月7日)

 要するに庶民の懐から税金をむしり取るというでしか、日本の財政は保たないと
いうことを言いたいらしい。
 そこで消費税を上げるという。税構造の抜本的改革とは消費税増税のことでしかない。
 「広く薄くが正しいだ」と何をぬかすか、「狭く厚く」大量に持っているヤツからふんだくってもらいたいよ。

大企業優遇税制見直しなどには一切言及していない。

  

日本の恥がここにもいた 在日差別発言

2006年08月08日 08時26分30秒 | 堪忍袋

こういうヤツを許してはならない   
 在日韓国人に対する差別発言 顧客を訴える 積水ハウス社員 社も支援
  《 大手住宅メーカーの積水ハウス(大阪市北区)に勤務する在日韓国人の徐文平さん(45)が7月31日「差別発言で傷つけられた」として、大阪府内の顧客に300万円の慰謝料と謝罪広告の掲載を求め大阪地裁に提訴した。
 積水ハウスは「雇用管理や社会的責任観点から支援していく」として、訴訟費用負担や、裁判に出席する間を勤務時間と認めるなどの措置を取る方針。
 訴状などによると徐さんは昨年2月、顧客の男性が所有するマンションの修理などについて説明に行った。漢字やハングルで併記された名刺を差し出すと「北朝鮮にいくら金を送っているんだ。お前のような人間がいるから拉致問題が起こるんだ」など関係ない発言を約2時間繰り返された。 》   
   (『ニッカンスポーツ』8月1日号の記事) 他紙も報じていた
。 
 
 こういう愚劣きわまる、唾棄すべき蒙昧な人間がまだいたのか。
 こういう男がマンションを所有するに至った経緯を知りたい。どんな風な金もうけのしかたをしたのか。これも勝ち組か。
 ろくなヤツはおらんな。徹底的に糾弾されるべきだろう。   
 300万円は安すぎる。
 簡単に許したらあかんで。積水ハウス全社を挙げての支援を期待する。


亀田興毅君「どんなもんじゃい」とは

2006年08月07日 05時05分28秒 | スポーツ
 
 昨夜はすかっとしました。
 金本8回満塁HR、ここでは「どんなもんじゃい」と言いたい。が金本はそんなことは言わない。彼の人格がそう言わしめない。だから彼はアニキと言われる。ファンも言わない。
 日本中が判定に仰天し、変にしらけた中で「どんなもんじゃい」と吠えた興起君。君はもう何も言うな。知識や教養や言葉が蓄積されるまで何も言うな。パフォーマンスはいらない。
 そして、もう一度、勇気があるならランダエタと闘わねばならない。減量の問題があるからと微妙な発言が周りからあったような気がするが、それを言い訳にするな。
 力石徹が矢吹ジョーと闘うためにクラスを落として、どれほど過酷な減量をしたか、そして矢吹を倒すが、自身も二度と立ち上がることはなかった。もとよりマンガの世界。ではあるがファンはそういうドラマを期待する。
 成長期の興起君が無理な減量をすることには医学的に見てどうか、と言う意見もあろうが、十分なケアをしながら、ランダエタを今度は完膚無きまでにたたいてもらいたい。なにせハンバーガーを食べながらサインする余裕がある。
 ショーマンとして生きてどこが悪いねん。というならそれまで、好きにしなさい。ファンは去る。
 もう一つ言っとくと、亀田3兄弟程度の練習はアマチュアスポーツでもごく当たり前に行われている。もっと過酷かも知れない。とくに女性の美しさと技を要求される競技の練習と減量はすごい。もちろんチームゲームも。
 ショーアップされたなかでの派手なパフォーマンスはいらない。
 ごく普通の紳士の振る舞いのできる若者が、ひとたびリングに上がれば野獣となって相手を倒す。ノーサイドになっても「どんなもんじゃい」などと言わないことです。


税金泥棒 早大松本教授

2006年08月06日 05時52分25秒 | 堪忍袋

 『毎日新聞』8月2日付コラム 「発信箱」 「業界の常識」 
 元村有希子氏
 《 科学には驚くような発見が潜んでいるが、別の意味でも驚かされることもある。早稲田大学の松本和子教授の論文を調べていた同僚が、ある発見をした。98年と99年に彼女が書いた文章が「ほとんど同じだ」いうのである。98年の文章は某学会の機関誌に掲載された、研究内容を紹介した「総説」。そして99年、ほぼ同じ内容を「論文」として同じ学会の学術誌に投稿していた。題名こそ違うが、構成から「てにおは」にいたるまで、9割方は同じ文章だった。
 驚いて学会に確かめたら「それはよくあること」という。2本とも論文なら二重投稿で問題だが今回は違う。しかも論文で大切なのは「中身」であり、表現が過去のものと同じでも関係ないという。 
 私は賛同しかねる。同じ題材でも、切り口や表現をそのつど考えるのが常識ではないのか。 
 「捏造・改ざん・剽窃(盗用)」、これらは論文の不正行為の代表格だ。発覚すると研究生命にかかわる。
 クローン研究で捏造論文を発表した黄禹錫(ファン ウ ソン)・ソウル大元教授は、公的研究費の詐欺罪に問われた。 
 賢い研究者は、不正がいけないことぐらいわかっているだろう。ただ学問の徒としての倫理観を、日本の大学ではきちんと教えているか。 
 別の大学で論文不正が起きた。大学の対応は悪くなかったが、責任者が学内に配った「不正行為を戒める」文書を入手したら、大部分は、
私が以前書いた同じ趣旨の記事の引き写しだった。いや、文末の「である」が「です」に直されていた。研究以前の問題だと思う。》

 ここでは研究費の不正流用について元村氏は触れていないが、学者、研究者としての姿勢、倫理観を問うている。学問の世界がこれほど退廃しているとは。

 松本和子教授による研究費の不正受給と流用は、 国から支給された約3億6000万円の研究費のうち1472万円を不正に受け取っていたのだ。 そのうち900万円は投資信託で運用していたという。
このお金はすべて税金です。
 最初から私的に流用する意図があり、虚偽の理由などを提示して獲得したのなら詐欺、いったん振り込まれたカネを後に私的に流用したなら横領です。
...
松本 和子 ( まつもと かずこ ) 氏. 1977 年, 東京 大学 理学 系 研究科 化学 専攻 博士 課程 中退 理学博士 東京 大学 理学部 助手. 1984 年, 早稲田 大学 理 工学部 助教授. 1989 年, 早稲田 大学 理 工学部 教授 。すごい経歴です。こういう人を勝ち組と言うんでしょうか。

 国の方針が、大学に対し、成果主義を持ち込んだ。大学の研究に性急に成果を求めるということをやりはじめた。
 時流に乗ったはやりの研究には金をつぎ込む。それを「研究者」は私用に用いる。末世である。
 研究というものは、20年、30年というスパンで見なければまともなことはできないのではないか。そして、基礎研究の学者に対して金をケチる。おそらくは学生も集まらない。

 かくて日本の学問は衰退の一途をたどる。


『日本沈没』の前に 地球を

2006年08月05日 05時33分37秒 | 経済

《 地球温暖化防止、産業廃棄物処理、製品リサイクルと環境問題は我々の生活に密接な関係を持っている。
 国際貿易投資でも環境問題は重要性を増し、今や各国の環境規制をクリアしなければ製品の生産・販売ができなくなっている。EUでは現在、ほとんどの国でTVなどの広範な廃電気電子機器の分別回収、リサイクルが義務づけられ、わが国の輸出者、現地生産者は回収リサイクル費用を負担する必要がある(WEEEという)。また、今月からはこれらの電子電機機器については、鉛、水銀など6種類の有害物質を使用できなくなった(ROHSという)。
 日本でも既にTV、コンピューターなどの5品目について製品リサイクル法が実施されているが、対象品目はEUよりはるかに少なく、ROHSに至っては一括して規制する法律はない。
 このEU規制は、国際貿易・投資に大きな影響を及ぼしている。
 第一に、日本で生産してEUに輸出する場合は、対象有害物質を使用できないので代替品を開発する必要があるほか、アジアで部品を調達して日本ブランド製品を生産する場合でも、これらの物質を使用した部品を調達しないように注意する必要がある。
 第二は、EU向けだけを生産することは難しいので、結局、全世界向け製品をEU基準に合わせざるを得なくなる。
 第三は、この環境基準の動きは各国に広がり、中国でも本年2月にROHSが導入されたことである。
 さらに、EUでは電気電子機器などで、設計の段階からエネルギー効率や分別回収などの環境配慮を求める「EUP指令」が来年には各国で法制化される予定である。
 これらの環境規制の動きはあらゆる国・地域での開発・生産・販売活動に影響を与え、これらを先取りし、対応することが企業のリスク回避や競争力強化の大きな鍵になっていく。  (創) 》
 
以上は、7月29日付『朝日新聞』の経済欄「経済気象台」という囲み記事である。
日本の政府、企業はどう対応するのか。
真面目に取り組まなければだめだろう。

国民に負担を押しつけてくる可能性はないのか。


宮内義彦 規制緩和でもうけた人

2006年08月04日 05時46分45秒 | 経済
 政府の規制改革・民間開放推進会議が三十一日、「規制緩和見直し基準」の中間答申を出した。新聞の拾い読みですが、放送、通信、教育、保育、外国人、金融に重点を置いた答申だそうです。
 この、規制改革・民間開放推進会議の議長はなんと宮内義彦オリックス会長なんですね。これはすごい。
 宮内氏が会長を務めるオリックスは、リース事業やタクシー業といった「規制緩和ビジネス」で急成長を遂げ、純利益を五倍に伸ばした会社です。
 「改革利権」という言葉が交わされ始めたようです。
 自分が会長を務める会議、で自社のための規制緩和の要望を出し、それを決め、自分の会社が儲かる。こんな美味しい話はないで。
 十年この会議のトップをやっているのです。
 選手が審判員を兼ねて、自チーム有利に試合をするようなものですね。
 今度は保育への、民間の企業の参入を緩和するそうです。
公立の保育所というのは、大抵の場合、「応納負担」で、各家庭の事情を勘案した負担額です。それが民間経営となると「応益負担」への転換となり、保育料引き上げは必至です。

 いくつかの新聞の記事の合成です。

 自民党・公明党の「改革」とはこういうものです。彼らを政権の座に据えたのは国民ですけどね。

 普通に日本人として生活している方々に聞きたい。「規制緩和・構造改革」でなんかええことありましたか。
 あったら教えて下さい。



亀田興毅  史上最低最悪のショー

2006年08月03日 06時23分27秒 | 堪忍袋
恥ずかしいとしか言いようがない。
解説者の口調がかなり早い段階からポイントはかせいでいます。というふうになっていました。「浪速の闘拳」というのはペッチョン・ペッチョンというパンチでポイントをかせいで勝つボクシングやったのかとはじめて知りました。
しかし、あれが勝ったんですね。
親子で抱き合って喜んでいました。不思議ですね。あんな試合をして、しっかりせいといって横っ面を張り飛ばすということもなかった。
要するに金もうけのうまい親子なんですね。
もう気にしないでおきましょう。好きなように。
まだ、弟が二人います。金もうけにはげむでしょう。
こういうのを「男がすたる」というのです。

昨日のイベントは、スポーツの世界の出来事ではなかった。

そのあとNHKが10時から「そのとき歴史が動いた」という番組で、昭和20年代、カーン博士と白井義男がボクシングを近代スポーツとして、日本に定着させていく、日本人に認知させていく歴史を放映した。感動的であった。
NHKも大変に皮肉なことをするものだと思った。

おまけに昨日はまた阪神が負けました。



亀田興毅 勝つんだろうか

2006年08月02日 06時26分52秒 | スポーツ
亀田興毅というボクサーほんとに勝つんだろうか。
デビュー当時から新しいタイプの日本人スポーツ選手が現れたと思って期待をしていましたが、勝つんだろうか。という疑問がぬぐえない。
これほど品性、知性を感じさせない、ガラの悪い、人間も少ない。
気になるのは父親もそれを容認していることだ。
こういう新人類というか、新日本人がヒーローになっていくことが怖い。
少しは人間的な成長があってもいいのではないかと思う。
どついて倒せばそれでよしでいいんだろうか。
スポーツという文化を大事にしたい。
具志堅用高の提言に少しは耳をかたむてもいいのではないか。
スポーツというのは相手と共同・協力し合って闘ってこそ価値がある。
試合前はまだノーサイドなのだ。

亀田、あまりに幼い。もう勝っても負けてもどっちでもよい。好きなようにしろ。