三流読書人

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ドングリ小屋住人 

子どもたちを戦争に差し出してはならない

2006年08月26日 17時21分30秒 | 平和

 大谷昭宏というジャーナリストがいます。テレビにも毎日出ています。 数少ないまともなジャーナリストの1人だと思うのですが、彼が書いている『ニッカンスポーツ』のコラム「大谷 昭宏フラッシュアップ」というのがあります。 8月22日号です。紹介します。  

《…略(まず夏の高校野球の話があって) 決勝まで行かずに散ったチームも猛暑の中、さわやかな風を残してく れた。沖縄の離島から初の夏の甲子園となった八重山商工の監督は「将来この子たちと島で草野球がしたい」。初出 場でベスト4に進んだ鹿児島商工の監督は「選手たちがカッコよく見えました」。 
  こんな甲子園、そしてなによりも自由で溌剌、さわやかな日本がいつまでも続いてほしいと願う。… 中略 …
 この2006年夏、私は角川書店から「監視カメラは何を見ているのか」(新書版・税込み720円)を出版させ ていただいた。 
 本の帯に「のぞかれる私生活 裁かれる心の中 共謀罪、監視カメラ、官による情報操作とは何か」とある通り、 先の国会で危うく成立してしてしまいそうになった共謀罪を中心に、私たちの身も心もガンジガラメに縛りつける法 律の数々、あらゆる所で、覗かれ、見張られている監視カメラの乱立。私たちの国は何をしようとしているのか、国 民に何をさせようとしているのか。
 それは憲法を改悪して、戦争をしない国から、戦争をする国に、そしてあの大戦 の後、戦争という名のもとに、自国民にただの一度も血を流させたことのない国から血を流させる国に、さらには戦 争という名のもとに、他国民を一度たりとも傷つけなかった国から他国民を殺戮する国に。 
 明らかにそれを狙って、国民を縛りつけ、監視下に置く。様々な法律や監視はそれを狙ってのことに違いない。 そんな思いで私は本の終わりにこう書いた。
 〈 とりわけいま、大事なお子さんをお持ちのお父さん・お母さんたちにぜひとも考えてほしい。「あなたたちは、 いつくしみながら、今育てているお子さんを戦争のために差し出すのですか?」と 〉 夏の甲子園、あのさわやかだった若者たちにグラブをバットを持つ手を砲弾を、銃を握る手に持ち変えさえてはな らない。こんな思いを込めてワープロを叩いたのだ。 以下略  》

 読んでみませんか。角川書店新書版720円。私もまだ買っていませんが、必ず読みます。