終戦61年 忘れてはいけないことがある。
堀口大学
いくさ人おほまつりごとわたくしし国を亡ぼす憎むべきかな
土岐善麿
あなたは勝つものと思ってゐましたかと老いたる妻のさびしげにいふ
子らみたり召されて征きしたたかひを敗れよとしも祈るべかりしか
正田篠江
子と母か繋ぐ手の指離れざる二ツの死骸水槽より出ず
大き骨は先生ならむそのそばに小さきあたまの骨あつまれり
横尾健三郎
五人の兵を出せる農家あり五人の兵いまだ帰らず(5人…いつたり)
近藤菊恵
征く人に切りて贈りし黒髪の肩すぎてはやも三とせになりぬ
講談社刊『昭和万葉集』より。
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