三流読書人

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ドングリ小屋住人 

教え子を再び戦場に送るな

2006年08月30日 06時02分01秒 | 教育 
世の元教師たちよ。忘れていないだろうな。

 1952年,高知県教組機関誌「るねさんす」に,当時の青年教師竹本源治さんが,「戦死せる教え児よ」と題する詩を発表した。
 
戦死せる教え子よ 竹本源治
「逝いて還らぬ教え児よ/私の手は血まみれだ!/君を縊ったその綱の/端を私も持っていた/しかも人の子の師の名において/嗚呼!/『お互いにだまされていた』の言訳がなんでできよう/慚愧 悔恨 懺悔を重ねても/それがなんの償いになろう/逝った君はもう還らない/今ぞ私は汚濁の手をすすぎ/涙をはらって君の墓標に誓う/繰り返さぬぞ絶対に!」

  この詩がウイーンの第一回世界教員会議で紹介された時,これを聞いた人々は,国の違いを越えて,ハンカチで顔をおおい嗚咽したといいます。「教え子を戦場に送らない」これが,戦後教職員運動の原点であり,万国普遍の教師の誓いであった。

 繰り返す 元教師たちよ 忘れていないだろうな。日本の教育はここから出発した。

 リチャード・アーミテージは言う。「日本は地球的役割を」(読売2005年12月4日付)
 日本について言えば、米国にとってアジア地域でこれほど重要な相手はほかにない。日米両国には共通の利害がある。それを基盤とする強力な結びつきを言葉と行動で確認する作業が必要である。海外での役割の拡大を通じて日本はさらに地球規模のパートナーとなった。
 だが、課題が残っている。それは日本が地球規模の役割を果たすかにある。あえて言えば、その決断は日本の憲法第9条の問題に関わっている。
 どうするかを決定できるのは、もちろん日本だけである。だが問題は、単に普通の軍事力を持つべきか否かになるのではない。その軍事力によっては、どのような地球的役割を果たせるかにある。近隣諸国との比較の上で目だつのは、日本の兵力の方が小さいことである。この弱点は、とりわけ軍事力を含む世界の重心がアジアに移行する時、日本に困難をもたらしかねない。
 
 アーミテージは地球規模、地球的役割と繰り返し言ってるが、誰の地球だ。
 アメリカは日本の憲法を変えたい。日本を脅迫しつつ、アメリカの世界戦略・「地球戦略」に組み入れることを企んでいる。
 日本の若者を死なせたいのだ。
 小さな政府をといって国民には痛みを強い、大きな軍事力を持つ。
 
 元教師たちよ。再び日本の若者を戦場に送っていいのか。日本国憲法第九条一項、二項を守る戦いに立ち上がれ!
 教育活動支えた憲法を変えようという奴らがいる。座視することは己の全否定につながるのではないか。
 
 涙を払って君の墓標に誓う 繰り返さぬぞ絶対に!