三流読書人

毎日の新聞 書物 など主に活字メディアを読んだ感想意見など書いておきたい

ドングリ小屋住人 

裏切り者

2005年07月13日 05時48分54秒 | 教育 
稀代の悪法「郵政改革関連法案」は衆院でわずか5票の差で可決された。痛恨の極みである。
しかし、参院は厳しいぞ。与野党の議席差は小さい。自民党の議員18人が反対に回れば、否決される。
反対派議員の集会には20人の自民党参院議員が参加しているという。他にもまじめな反対議員がいるらしい。
今、衆院議員の誰もがポケットに忍ばせている一枚の新聞コピーがあるという。7月6日付「朝日新聞」の政治欄の片隅に載った記事で《反対派のうち「賛成」に回った自民党議員》として、派閥別に44人の名前が連ねてある。
「これが裏切り者リストというヤツで、すごい威力を発揮しつつあるんだなあ。それぞれの選挙区に大量にコピーが流され、口コミで広がると、わかりやすい話だから致命的なマイナスになる。いまは次第に反小泉の流れになっていて、郵政反対議員が勇気ある正義の士みたいな雰囲気もあるから、なおさらだ。リストアップされた連中は言い分があるだろうが、下手に釈明するとヤブヘビになるしねえ」(自民党幹部)
テレビ出演の常連平沢勝栄(東京17区)もその裏切り者リストにのったひとり。
(7月12付スポニチ「岩見隆夫の永田町曼荼羅」より)

              ◇

参議院では国民のことを考えて審議してもらいたい。自民党を裏切ろうとどうしようと知ったことではない。
しかし、国民を裏切ったら只ではすまないということを思い知らせよう。

      ▼岩見隆夫氏 毎日新聞特別顧問 政治担当



星野仙一氏語録

2005年07月12日 07時20分20秒 | 教育 
11日、星野仙一SD語る。
自身が指揮をとって優勝した03年のチームと比較して、「今年のチームの方が力は上やろう」
83試合消化時点での勝率、貯金数、チーム打率などは03年の方が優秀だが、SDが言い切るのは救援投手陣のレベルの高さ。藤川→ウイリアムス→久保田の必勝リレーを確立した今年の防御率は高い。
「欲を言えば、先発が7回まで頑張ったら、3人の中のひとりを休ませることができる」と完投能力のある井川と福原には、もう1イニングの延長を期待した。
さらに「前回の優勝は18年ぶりということで”どうかなあ”とい不安を持ちつつ戦ってきたが、今年は”2年前の感じに似てきたなあ”と感じてる選手が多い。そういうのは9イニングやる中で、得点の差として出てくる」
と今季のVを断言。
(以上は7月12日付スポニチより抜粋)




政党とは何か

2005年07月11日 06時27分32秒 | 教育 
雑誌『世界と議会』(尾崎行雄記念財団刊)7月号に政治評論家宮崎吉政氏による「日本共産党の存在に明治の自由民権運動を想起する」と言う記事があるそうです。こんな雑誌見たこともないので、ある新聞に紹介されている記事の孫引きです。
          ◇

《 宮崎氏は、小泉政権の任期切れまで一年余にもかかわらず小泉首相の吹かす解散風に縮み上がる自民党内、野党第一党の民主党の郵政国会での対応が腰砕けに終始している状況を無気力政局だと批判。これらの政党を臆病にさせているのは政党助成金に一因があるといいます。
宮崎氏は「日本共産党ひとり『国の助成金などビタ一文受け取らぬ』と反対したが、与野党とも嬉々としてこれを受け取っている」と指摘。民主党は党財政収入の約80%、自民党も約60%を国民の税金である政党助成金に依存する”準国営政党”化の実態を議会制民主主義と政党政治の立場から憂いています。
宮崎氏は「我が国の政党は『憲法』の保障を持たない不羈独立を誇ってきたが彼らは今その面魂を捨て去ろうとしている。『政党助成金反対』を叫びつづけながら街頭演説に邁進する日本共産党にわれわれは、明治の自由民権運動を想起する」と述べて、二大政党政治づくりのなかで生まれている無気力政局の打破に向けて日本共産党の存在に注目を向けています。
自由民権運動は一八八〇年代に国会開設、税金軽減、言論抑圧反対を要求した民衆運動です。》

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皆さんはどう思われますか。





扶桑社版「新しい歴史教科書」「新しい公民教科書」

2005年07月10日 06時11分47秒 | 教育 
新しい教科書の展示をやっています。近くの会場にのぞきに行ってきました。「扶桑社」の「新しい日本の歴史教科書」を初めて見ました。立ち読み、拾い読みですが、頭が変になってきます。日本が始めた侵略戦争をアジア各国が歓迎したかのような記述が出てきます。こんな改竄捏造欺瞞に満ちた歴史観を、子どもに教科書として持たせて教育をしようとすることなど許されません。世界中の物笑いになるだけです。グローバルな視点を持った国際人を育てたいと言ってたではないですか。国内のごく一部の極右的発想の政財界人にゴマをする茶坊主が書いたウソの日本歴史で国際人が育つわけがありません。

「日本の大陸発展を以て帝国生存に絶対必要なる条件なりと言はんも、自国の生存の為には他国を侵略することは可なりとする理屈は立たない。若し之を正義とするならば斬取り強盗は悉く正義である」
「誰がなんと言はうが今回の戦争は日本の軍部がその原因を作りたるものである。即ち軍部多年の方針である所の支那侵略が其の根本原因であることは今更議論するの余地はない」

以上は、一九四四年二月衆議院議員斉藤隆夫(民政党)が「大東亜戦争の原因と目的」の中に書いた言葉です。
日本軍の行為を、「斬取り強盗」「侵略」と言い切っています。
一九四四年二月、終戦直前の帝国議会の議員の認識です。
にもかかわらず、今になって、あれは侵略戦争ではなかった、あるいは、なかったことにしたいという「歴史家」がいるのです。
騙されてはいけませんよ。かつて大宅壮一は日本人の「一億総白痴化」を嘆きましたが、今、じわじわと「総認知症化」が企まれ、悪質リフォーム業者が高齢の病人から身ぐるみはぎ取っていったように、私たちから何もかも奪い取るべく、ただならぬ陰謀が着々と進行しているのではありませんか。




和歌山空襲

2005年07月09日 06時31分59秒 | 教育 
1945年7月9日深夜、和歌山市上空からアメリカ軍のB29が襲いかかった。いわゆるじゅうたん爆撃。和歌山市吉田160番地の我が家の防空壕は、あまりにもちゃちで蒸し焼きにされる前に脱出、和歌山市の東のはじにある親戚目指して炎のなかをひたすら逃げた。途中、刈り取られた麦畑の隅で降り注ぐ焼夷弾を見ていた。市街地の木造住宅と人間を焼くために開発されたアメリカの新兵器であった。和歌山市で千数百人の死者が出た。
さいわい家族は、生き延びることができた。1939年9月3日生まれの私は6歳になる少し前であった。
このあとアメリカは、ナパーム弾を開発、朝鮮戦争で使用、これももっと大規模に焼き尽くすための兵器であった。そして、ベトナムではパイナップル爆弾と呼ばれる爆発するとなかに埋め込まれた無数の鉄片が水平に飛びだす人間を殺傷するための兵器を開発し、ベトナム人に使用した。湾岸やイラクではそれのもっと改良型のクラスター爆弾が使用される。これも鉄の小さな破片が無数に水平に飛び出す。また、劣化ウラン弾というのもあった。相手の戦闘能力を殺ぐという前に、とりあえずそこにいる生き物を殺し尽くすというのがアメリカの戦略である。原爆は別の次元で見るとしても。
そう言えば、中性子爆弾というのもある。まだ使用されていないようだが、これは、建物などは破壊せず、コンクリート壁などを突き抜ける強い放射能で中の人間を殺すことができるという兵器だそうである。
その後、日本では平和憲法のもと、戦争をおこなわなかったのでとりあえず生き延びてきた。
1945年7月9日は、私の原点である。

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7月7日「小泉総理の公約の八月十五日靖国参拝を支持する国民会議」(英霊にこたえる会主催)に来賓として出席した民主党の西村慎悟衆院議員が発言、その語録。
「靖国に参拝することによって、今度戦争する時は断じて負けないという誓いを新たにしないといけない」
「近い将来、我が国は戦争を受けてたたねばならないこともありうる。大いにありうる」と断言。その場所は東シナ海と台湾海峡だと明示したうえで「ここが我が国の生命線であります」
また戦争責任とは「勝てる戦争を指導者が誤ったがゆえに負ける戦争にしてしまった責任」であると話したそうである。A級戦犯の「英霊」あるいは「昭和天皇」はどうする。 

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ほんとにお粗末なんですが、笑ってられないんですよね。こういう頭脳の持ち主が憲法をどうするというような論議をしてるんですから。



ロンドン

2005年07月08日 09時47分52秒 | 教育 
2012年ロンドンオリンピック
2012年のオリンピック開催地がロンドンに決まった。立候補していたのは、ロンドン、パリ、ニューヨーク、マドリード、モスクワ。
大国だけの招致合戦は、商業主義に毒され、クーベルタンからブランデージまで続いたアマチュアリズムのかけらもなくなった。もっとも、以前からオリンピックが政治的経済的な国威発揚の場として、利用され、汚されてきたことはいまさら言うまでもない。
五輪の五つの輪は五大陸を表す。ユーラシァ、アフリカ、南アメリカ、北アメリカ、オーストラリアをさす。
しかし、アフリカ、南アメリカでは一度も開かれていない。リオデジャネイロ、ハバナなども立候補していたが第一次選考で落とされた。
スポンサー企業の意向に左右され、IOC関係者も「大手の企業が望まない候補地は選びにくい」のだそうである。企業と大国の政府の言いなり。
アフリカ、南アメリカでやれないだろうか。
例えば、アフリカのどこかに、日本はサッカー場を、アメリカは陸上競技場を、フランスは屋内競技場をというように持ち寄ってやったらどうか。終われば、競技施設、設備、器具用具、選手役員宿舎などはそのまま置いておく。
各国から集まる観客は、砂漠にテント村でもつくって泊まる。
競技選手も、その範囲内で最高のPlayを見せる。
これがオリンピックでしょう。表彰台での国旗の掲揚も止める。
今のような至れりつくせりの環境でなくては闘えないというのであれば参加しなくてよろしい。そういう人たちは特殊な見せ物として別な道を探ればいい。

世の中のすべてのことが、金持ちと力の強い者によって支配されていくという世の中はもうたくさん。

2012年ロンドンオリンピック開催決定が、ロンドンの同時テロと関係あるんだろうか。





詐欺商法生命保険会社

2005年07月07日 08時54分58秒 | 教育 
明治安田生命保険会社が、契約者に対して支払わなければならない保険金を払わなかったとして、保険業法違反の違法営業をしていたことが問題になっている。
営業職員が顧客に病歴を正しく告知しないよう勧めて保険に加入させる。その顧客が死んだ時には、病歴が告知されていなかった「告知義務違反」ということで保険金の支払いを拒否するという事件。01年度までさかのぼって調査(同社が)したところ、4年間で計1000件以上、約90億円が不払いであったという。詐欺やどこれは。こんなひどい詐欺、悪質リフォーム業者の詐欺よりひどい。こっちは命を担保にしている。
医療改悪、年金改悪、福祉切り捨てのなかで老後の安心と、残された者へのせめてもの糧になるようになけなしのお金を払い続けてきて、最後がこれではうかばれない。化けてでるべし。明治安田生命といったら業界の最大手、老舗ではないのか。こんな企業までえげつない詐欺をする。

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ところで、近ごろ保険会社のTVコマーシャル異常に多いと思いませんか、聞き慣れない会社や、別系列の大手の企業が新しく立ち上げたらしい保険会社など。
必ず「何歳でも」「誰でも」「健康の診査はなし」といいます。病気になったらどう、一定の期間が来たらどう、死んだらどう、と、美味しい言葉が続きます。
ほんまやろかね。誰でも入れるけど、誰にでも支払うとは保障してへん。
昨日(7月6日付)の毎日新聞に某大手企業グループの保険会社の広告が半ページにわたって載ってます。よく読んでみました。わかったことは、一番下の一番小さい活字で書いたところから読むこと。ここに大事なこと書いてますね。しかし、虫眼鏡で見ないと読めません。若い人でも。
私は絶対入りません。!
皆さん保険金は貯金に回しましょう!
それも民営化された郵便局やら銀行ではなく、庭に穴を掘ってかめの中にでも。
政府やら、大企業を信用したらあきません。税金だけでなく、貯金までどないされるかわかれへん。




必読「インターネットと人権」

2005年07月05日 06時42分55秒 | 教育 
「知っていますか?インターネットと人権 一問一答」(解放出版社1000円101㌻)という本が出版されている。著者は高木寛氏、ネットワークプライバシー研究所代表取締役。ネットワーク社会における個人情報保護の企業コンサルタントと紹介されている。2000年9月初版第一刷発行となっているのですこし日は経っている。が、一度は読まなければならない本だと思う。
個人情報保護の問題、情報弱者、デジタルデバイス(情報較差)の解消の課題、国境のないサイバースペースのなかで圧倒的な量の情報が流され、有害悪質なものも含まれる。各国独自の法律で取り締まることなど不可能である。地球上全体の人類を特定の意志でコントロールすることも可能になるだろう。人間と人間、国家と人間の間で想定される基本的人権の確保や侵害の問題を考えることなしに、コンピューターテクノロジーを手放しで喜んでいては危険である。
豊かな暮らしを手に入れるための「道具」として使いこなすためには、この視点は欠かせない。
内容もわかりやすく量的にも手頃で入門書として最適だと思う。

Mehe

2005年07月04日 14時16分03秒 | 教育 
わが小屋の新しい仲間
1歳ですが立派な角を持っています
実は、草刈りの仕事があまりにも大変なので、手伝ってもらおうと思って来てもらいました
名前は「Mehe」といいます
とてもおとなしい性格です
どんなときにこの角を使うんだろう 不思議です

「読売巨人軍」長嶋さん

2005年07月03日 05時59分39秒 | 教育 
きょう、元(でいいのかな)「読売巨人軍」の長嶋さんが東京ドームに対広島戦を観戦しにくるらしい。それがどうかしたの?と思ってたんだけど、貴賓室でナベツネ氏などと一緒に観戦し、その様子を逐一中継で放映するんだそうです。天覧試合みたいですね。
やれ国民的関心事だの、御前試合だの、Xデーだのと言われていたとは知らなかった。スポーツ関連マスコミの記者諸君の発想の貧困を感じます。
ご回復おめでとうというのはやぶさかではありません。が、「読売巨人軍」がらみの試合も視聴率の低迷がひどいのでいろんなことを考えるんですね。ナベツネの陰謀かな。ともあれ、「読売巨人軍」のファンのみなさん、できるだけ大勢見に行って勝手に盛り上がってくださいね。
広島ファンのみなさん、ここはいちばん、すべて「読売巨人軍」ファンに譲って誰も行かないというのがいいんじゃないですか。広島勝つような気がする。

官と闘う

2005年07月01日 08時26分42秒 | 教育 
ヤマト運輸元社長小倉昌男さん死去。80歳。「宅急便」(ヤマトのもつ商標、普通には宅配便)の創始者。運輸省、郵政省の規制と徹底して闘いぬく。
以下小倉昌男語録。
「官僚は虫歯みたいなもの。抜いてしまったほうが国民はよほど、よいサービスを受けられる」94.1
「時代の流れというものを知らない霞ヶ関の住人を哀れだと思いますし、頭悪いと思う。閉鎖社会だから、世の中が見えないんだね。民間なんて金儲けのために何やるかわからんゾ、という前提でやっているんだけども、もうそういう時代じゃない。消費者は非常に賢くなっていて、運輸省よりも賢い。だから賢い人が目を光らしていれば、なにも賢くない運輸省が目光らせなくていいわけです」96.7
「無責任に国や産業の方向を決めるくらいなら、役所はなくした方がよい。(規制緩和に抵抗する業界団体は)役所が天下り先の確保のためつくらせた役所の別働隊で、規制があるから仕事がある行政産業だ」96.7
 以上毎日新聞7月1日付より
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何もかも規制緩和がいいとは思わないが、今の官僚機構の硬直化と腐敗と立ち向かった数少ない経済人であったのだろう。