三流読書人

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ドングリ小屋住人 

官と闘う

2005年07月01日 08時26分42秒 | 教育 
ヤマト運輸元社長小倉昌男さん死去。80歳。「宅急便」(ヤマトのもつ商標、普通には宅配便)の創始者。運輸省、郵政省の規制と徹底して闘いぬく。
以下小倉昌男語録。
「官僚は虫歯みたいなもの。抜いてしまったほうが国民はよほど、よいサービスを受けられる」94.1
「時代の流れというものを知らない霞ヶ関の住人を哀れだと思いますし、頭悪いと思う。閉鎖社会だから、世の中が見えないんだね。民間なんて金儲けのために何やるかわからんゾ、という前提でやっているんだけども、もうそういう時代じゃない。消費者は非常に賢くなっていて、運輸省よりも賢い。だから賢い人が目を光らしていれば、なにも賢くない運輸省が目光らせなくていいわけです」96.7
「無責任に国や産業の方向を決めるくらいなら、役所はなくした方がよい。(規制緩和に抵抗する業界団体は)役所が天下り先の確保のためつくらせた役所の別働隊で、規制があるから仕事がある行政産業だ」96.7
 以上毎日新聞7月1日付より
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何もかも規制緩和がいいとは思わないが、今の官僚機構の硬直化と腐敗と立ち向かった数少ない経済人であったのだろう。