三流読書人

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ドングリ小屋住人 

必読「インターネットと人権」

2005年07月05日 06時42分55秒 | 教育 
「知っていますか?インターネットと人権 一問一答」(解放出版社1000円101㌻)という本が出版されている。著者は高木寛氏、ネットワークプライバシー研究所代表取締役。ネットワーク社会における個人情報保護の企業コンサルタントと紹介されている。2000年9月初版第一刷発行となっているのですこし日は経っている。が、一度は読まなければならない本だと思う。
個人情報保護の問題、情報弱者、デジタルデバイス(情報較差)の解消の課題、国境のないサイバースペースのなかで圧倒的な量の情報が流され、有害悪質なものも含まれる。各国独自の法律で取り締まることなど不可能である。地球上全体の人類を特定の意志でコントロールすることも可能になるだろう。人間と人間、国家と人間の間で想定される基本的人権の確保や侵害の問題を考えることなしに、コンピューターテクノロジーを手放しで喜んでいては危険である。
豊かな暮らしを手に入れるための「道具」として使いこなすためには、この視点は欠かせない。
内容もわかりやすく量的にも手頃で入門書として最適だと思う。