『大統領の品格』 宮本信生著 (グラフ社)2000円
【 多くの市民の命が失われたイラク戦争。米ブッシュ大統領が「国際法廷に立てばどう裁かれる?」の視点で、米国の軍事外交戦略の問題点を検証した。
政権発足間もない01年1月末の国家安全保障会議で、ブッシュ大統領はすでにフセイン政権の追放を軍事課題としていたとのオニール元財務長官の証言が論議を呼んだ。同書でも「同時多発テロがあっての報復ではなく、はじめにイラク侵攻ありきの計画だった」と批判。その結果、国際法や道徳規範などに反する殺戮がもたらされ「それらはすべて米国の自己中心主義的ごう慢に起因する」と指摘している。
著者は駐チェコ大使などを務めた元外交官。日本の外交を考える上でも議論のたたき台になる。 (明)】
と、これは『毎日新聞』11月5日付の書評欄の紹介。
ここにきてブッシュバッシングともいえる書物が目立つ。ブッシュが国際的に信用を失いつつある証拠か。
間接的には日本の外交も問われている。大統領の品格とはいうが、その忠犬の品格は別でありうるか。
【 多くの市民の命が失われたイラク戦争。米ブッシュ大統領が「国際法廷に立てばどう裁かれる?」の視点で、米国の軍事外交戦略の問題点を検証した。
政権発足間もない01年1月末の国家安全保障会議で、ブッシュ大統領はすでにフセイン政権の追放を軍事課題としていたとのオニール元財務長官の証言が論議を呼んだ。同書でも「同時多発テロがあっての報復ではなく、はじめにイラク侵攻ありきの計画だった」と批判。その結果、国際法や道徳規範などに反する殺戮がもたらされ「それらはすべて米国の自己中心主義的ごう慢に起因する」と指摘している。
著者は駐チェコ大使などを務めた元外交官。日本の外交を考える上でも議論のたたき台になる。 (明)】
と、これは『毎日新聞』11月5日付の書評欄の紹介。
ここにきてブッシュバッシングともいえる書物が目立つ。ブッシュが国際的に信用を失いつつある証拠か。
間接的には日本の外交も問われている。大統領の品格とはいうが、その忠犬の品格は別でありうるか。