「強運の持ち主」 瀬尾まいこ
元OLの占い師、ルイーズ吉田は大忙し。「がんばって。きっといいことがあるわ」って。
連作集ですね。サクサクと読めてしまいます。ありがちな占いのお話がちりばめられています。もし、これが本当なら占いの裏を知ってしまったようで、ちょっと恐い。
でも、当たる当たらないは問題じゃなく、相手が納得する答えを出さないといけないって。これは、ある種、相談事にも通じますよね。しかし、占いは、ビジネスだしね。人の相談を受けるのは難しいです。
みんな誰かに聞いてもらいたいし、わかってもらいたい。少し泣けたし、ほんのりとした気分にさせてくれる一冊です。
「のりたまと煙突」エッセー集です。遠ざかる昭和、私たちは何を得て、何を失ったのか?
この本の中に登場する、「記憶」懐かしいものでいっぱいです。
のりたま、小鹿のバンビ、大阪万博、野球拳などなど。著者は、1966年生まれ、私より8歳、年下ですが、重なる記憶もありますね。「傷痍軍人」とか。子供の時、大阪行ったら、梅田の地下道とかで、たくさん見て、恐かったです。そして、現在の状況と「記憶」をからめて、戦争や若者の生態などについても語ってます。
著者は、愛猫家なので、猫ちゃんの話題も満載です。
関係ないけど、シャネルの口紅は、先日残業をしたら、悪いからといって、くださいました。悪いって、いつも、定時より早く帰らせていただいてるのに。でも、うれしいです。
もも、行き倒れの猫状態です。暑くてへたってます。