中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

神戸新聞杯(GⅡ)展望

2005-09-23 22:45:59 | 見解
【ディープインパクト】
英雄が帰ってきた。前走の東京優駿1着はまさに衝撃的な勝ちっぷり。すべてにおいて次元の違う走りで、武豊騎手が「感動した」と言ったのも納得できる。パドックから若干テンションが高く、何度も尻っぱねをしていた。もフワッとした発馬で、皐月賞同様後方から。道中もクビを上げるしぐさを見せるなど、スムーズとは言えなかったのだが、4角で鞍上が満を持して外に持ち出すと、グッと反応して一気に前へと進出する。ラスト1ハロン付近で粘るインティライミを楽々と捕らえると、その後は独壇場。名のごとく衝撃を与える走り。あれだけの競馬をしながらラスト1ハロンを11秒6で駆けるのは脅威的だ。並大抵の脚力ではない。前走後は札幌競馬場で調整。一時は調整不足も懸念されたが、栗東に帰厩後は順調に乗られている。舞台は阪神2000㍍。春はパドックでイレ込み、折り合いを欠くシーンもあった。どれだけ成長しているのか、楽しみで仕方ない。

【ストーミーカフェ】
前走の共同通信杯1着は好発を決めるとスッとハナへ。課題だった折り合いも付き、終始平均ペースの単騎逃げ。直線を向いても、残り2ハロン地点までは持ったままで他馬を引き寄せ、ギリギリまで仕掛けを我慢。そこから一気に仕掛けると残り2~1ハロン間11秒3と加速して他馬を引き離して圧勝。3歳冬季には酷な58キロを背負って危なげない勝利だった。前々走の朝日杯FS2着はコパノフウジンとの競り合いを制してハナへ。掛かり気味に行ったためにテン3ハロン34秒0のHペース。本来なら大崩れしてもおかしくなかったが、最後まで抵抗した。かなりのスピード能力を秘めている。以前は掛かり気味に先行するシーンが見られたが、共同通信杯では道中に息を入れられ、終いも一瞬の鋭い脚を繰り出した。これなら2000㍍までは対応できる。今回は前走以来の実践となる。Wを中心に乗り込まれているが、何せ長休養明け。息が持つかどうか。

【シルクタイガー】
前走の弥彦特別5着は後方のインでジッと末脚を温存。直線でうまく馬場のいい外目に持ち出すも、伸び切れず。久々だったし、攻め不足だった。休養前の前々走葵S4着は追いどおしで追走に余裕がなかった。直線に入ってもずっと右手前で走っていた。三走前の青葉賞7着はスローの流れを後方から追走。スローのため馬群が固まり、4角で大外に膨れるロス。直線も外に膨れ気味ながら勝ち馬から0.4秒差まで迫った。終いの切れ味はなかなかのもの。この中間は攻め不足の前走を叩かれて最終追い切りで好時計をマーク。上積みが望める。

【アドマイヤジャパン】
前走の東京優駿10着は外枠スッと中団に付けると、終始、折り合いもスムーズで4角での手応えも残っている。だが、直線でまったく反応できず。この時期は思うような調教ができず、本調子ではなかった。使い詰めのローテも影響したろう。前々走の皐月賞3着は好発を決めると、好位の内を追走。終始スムーズな追走で勝負どころで有力馬が早めに仕掛けるも、同馬は慌てずギリギリまで追い出しを我慢。それが功を奏したのか直線でジリジリ伸びて3着。この馬の強みは流れに合わせてどこからでも競馬できること。その分、強烈な決め手に欠ける。ジリ脚タイプで直線の長いコースよりは短いほうがいい。この中間は1週前に速い時計をマーク。だが、最終追い切りでは終い11秒0も全体は6ハロン87秒0と遅い。攻め過程に不満が残る。ただ、調教担当の高田騎手は「春とはぜんぜん違う」と語っている。休ませたことで体に柔らかさが出たのはいいこと。

【シックスセンス】
前走の東京優駿3着はプラス12キロを心配したが、パドックを見る限り全く太く映らなかった。フワッとした発馬で後方から勝ち馬をマーク。直線で満を持して追い出されると、鋭い伸び脚で追い上げた。以前は詰めの甘さを露呈していたが、一戦毎に力を付けてきた。皐月賞2着時のメンバー最速の上がり34秒2の脚も本物。最終追い切りはDW→坂路のハードトトレ。仕上がりはまずまずか。ただ、ダービーで付けられた1秒2差は決定的ともいえる。

【ローゼンクロイツ】
前走の東京優駿8着はパドックで落ち着きがあった。道中はディープをマークしながらの競馬だったが、直線で反応できず、伸びなかった。速い時計決着で決め手を生かせなかったか。3走前の毎日杯1着で勝利しているものの、勝ち時計が平凡でメンバーも低調だった。ここも厳しい戦いになるだろう。

【マチカネキララ】
前走の夏木立賞1着は、テンは中団でジッと末脚を温存。3角から馬群の外を通って前へ進出すると、直線でスッと反応して先頭へ躍り出る。そのままグングンと加速して他馬を子ども扱いした。まだ、キャリア2戦で馬群の外を通りながら、しかも、舌を出しながら走っていた。それでも、他馬とは次元が違っていた。この中間は先週登録していたセントライト記念を回避して、山のように攻め馬を積まれた。久々だが、仕上がりに抜かりはない。一気に相手が強くなるが、未知の魅力を持っており、注目。

【トウカイトリック】
前走の天の川S2着は最内枠から好発を決めると、終始インの好位を追走。直線を向いてもスムーズに前が開いて一旦は抜け出すも、勝ち馬に差されてしまった。スムーズな競馬を考えれば勝ってもおかしくなかった。前々走の京橋特別は勝負どころで外目を通ってマクり気味に先頭に踊り出ると、そのまま押し切る横綱相撲。52キロとはいえ、なかな味のある内容だった。今回は2ヶ月ぶりの実践だが、3週続けて速い時計を出している。追ってズブい面があるので、速い流れになってほしい。

人気blogランキングよろしくお願いします!


最新の画像もっと見る

コメントを投稿