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2022年は客観的な予想を心がけます。

宝塚記念(GI)回顧

2005-06-26 23:03:00 | 回顧
【馬場状態】Aコース2週目。若干であるが内の馬場が掘れている。力要る。時計速い。

12.9 - 11.1 - 11.2 - 12.3 - 12.4 - 11.8 - 12.0 - 11.7 - 12.1 - 11.8 - 12.2
(35.2-36.1)(47.5-47.8)(59.9-59.8)

レースはシルクフェイマスが一旦はハナへ立つも、
抑えが利かないコスモバルクが平均ラップでの逃げ。
圧倒的人気のタップダンスシチーは2角が早くも仕掛けて2番手に進出すると、
3角で先頭に立つ。連れて先行馬たちも動き出す。
残り6ハロンからペースが速くなり、持久力が要求される厳しい流れ。
やはり、タップが早めに動いたことで後続も動かざるを得ず、差し馬が漁夫の利を得た。

勝ったスイープトウショウは安田記念同様、中団からの競馬。
道中は終始、ゼンノロブロイを見ながら。
勝負どころで前の有力どころが早めに動くなか、
同馬は前走の早仕掛けを反省してアクションを起こしたのは直線。
馬場の中央から力強く抜け出して牡馬を一蹴。
前へ行けるようになった。
普段からB着用で調教も強くできるようになった。
終いは切れる。

2着のハーツクライは馬体を増やして力強くなった。
馬体減りが続いた昨秋とは雲泥の差。
いつもどおり最後方から末を温存すると、直線で力強く伸びてきた。
有力どころが早めに動いた展開も良かった。
追い込み馬にために、どうしても他力本願な面はあるが、
終いの切れ味は勝ち馬同様、鋭い。

3着のゼンノロブロイは休み明けでGIと過酷な条件。
道中は好位グループから、前を見ながらの競馬。
3角でタップが先頭に立つと、同馬も前へ進出するも、
4角でバテたコスモバルクに進路を阻まれてブレーキをかけてしまう。
直線で立て直して伸びてきているものの、勝負どころでの致命的不利は想像以上に大きかった。
それでも、3着は地力の高さの証拠。強い。

4着のリンカーンは勝負どころでタップが早めに動くと、連れて前へ進出。
直線半ばで一旦は先頭に立つも、坂上で後方2頭に差されてしまう。
ただ、厳しい流れを自ら勝ちに行っての内容は高く評価できる。
詰めの甘さはあるが、中距離の折り合いに気を使わない競馬が合っている。

5着のサンライズペガサスは最後は鋭い脚で伸びてきた。
さすがは阪神巧者。
ただ、如何せんこの馬には勝ち時計が速すぎた。
GI制覇の最大のチャンスだっただけに惜しまれる。
このまま、脚元が無事で秋に雄姿を見せてほしい。

6着のトウショウナイトは道中、中団からの競馬。
ほぼ、勝ち馬と同じ位置にいたのだが、伸び切れず。
現時点での決め手の差。
時計勝負も良くなかった。
ひと夏超えての成長期待。

圧倒的一番人気を背負ったタップダンスシチーは惨敗。
スタート直後は大外枠から内の馬を見ながら競馬するも、
2角で仕掛けて単独2番手に進出すると、向こう正面~3角にかけて、
コスモバルクに競りかけるも、なかなか突き放せず。
直線は力なく馬群に沈んだ。
昨年と同様の競馬だったが、勝負どころでの反応が全く違った。
ペースが厳しかったことは確か。
残り6ハロン勝負の厳しい流れだった。

◎のヴィータローザは後方から競馬するも、
前走同様、勝負どころで置かれてしまった。
最後は最内から抵抗できなかった。
速い時計勝負が合わないか。
スローで末を溜めたほうがいいかもしれない。

シルクフェイマス、ビッグゴールドにとって残り6ハロン勝負では厳しい。
展開的に致し方ない。

コスモバルクもいつもどおり掛かり気味にハナへ。
更にタップダンスシチーに早めに来られては持たない。
今後の課題も折り合いだ。
オーバーワーク気味の調教で馬体もギリギリの16キロ減だった。

中距離の男馬相手でもスイープトウショウの末脚が炸裂した。
展開は読みどおりだったが、もっと馬の特徴を精査していきたい。