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2022年は客観的な予想を心がけます。

安田記念(GI)回顧

2005-06-05 21:37:09 | 回顧
12.2 - 10.7 - 11.0 - 11.7 - 11.8 - 11.4 - 11.3 - 12.2
上り  4F 46.7 - 3F 34.9 (33.9-34.9)(57.4-58.4)

レースはローエングリンがテン5ハロン57秒4と速いペースで飛ばす展開。
それを外からサイレントウィットネスが突っつく形でかなり流れが速くなった。
それでいて上がりが34秒9と速い。
マイル戦に対応できるスピード+瞬発力+持久力を要する流れになった。

勝ったアサクサデンエンは本当に強くなっている。
好スタートを切って中団の真ん中あたりを追走すると、
直線を向いて外からダンスインザムード、バランスオブゲームら被されても全く怯むことなくしっかりと伸びて差し切った。
ここ2走で見せていた脚は伊達ではなかった。
以前は体質が弱くて使い込むことができなかったが、
今回はレコードVから中2週の厳しいローテでも順調に攻めを積んでいた。
仕掛けてから反応するのに時間が掛かり、府中はピッタリ。

2着のスイープトウショウは一度使われて馬が良くなっていた。
いつもどおりフワっとしたスタート。
速い流れを中団の後ろからスムーズに追走すると、
直線で馬群のやや外側から鋭く伸びた。
やはり瞬発力に長けている。
速い流れになれば確実に追い込んでくる。
直線の長い府中も良かった。

3着のサイレントウィットネスは良く粘った。
ローエングリンの作る速い流れを2番手から見る形。
直線を向いて外からバランスオブゲームあたりが早めに競りかけてる苦しい流れ。
11.4-11.3-12.2とラスト1ハロンで大きくバテている。
それを勝ち馬からタイム差なしに粘るのだから凄い。
秋のスプリンターズSが楽しみになった。

4着のブリッシュラックは後方からの競馬。
4角までギリギリまで手綱を抑えられて追い出しを我慢すると、
直線で外に待ちだして伸びるも届かず。
ただ、最後の直線の脚はさすがだし、コースの差もあった。

5着のカンパニーは追走に骨を折ったとのこと。
いつもの後方からではなく、中団から競馬すると、
直線でジリジリ伸びたが届かず。
一度も経験したことのないマイルの速い流れで脚が溜めれなかった。
テンにゆったりと中団で競馬できる1800mがベストだろう。

ハットトリックは出遅れに加えて直線で何度も立て直す不利。
元々、エンジンの掛かりの遅いタイプで何度もブレーキを踏んでは痛かった。
ごちゃつく競馬には向かない。
この速い流れを経験したことが今後に生きれば。

◎のダイワメジャーは絶好の手応えで好位の内を追走するも、
直線で伸びず下がらずの内容。
府中の長い直線では、早めに仕掛けると長くいい脚を使うタイプではないのでバテてしまう。それを考慮してギリギリまで追い出しを我慢したのは良かったが、瞬発力勝負では分が悪かった。外から一気に来られた時に反応できなかった。
マイル向きのスピード性能を搭載しているが、お終いは一瞬の切れで勝負するタイプ。
直線の短い中山向きだったか。
読みが甘すぎた。

ダンスインザムードは気性面の問題か。
道中も力んで走っているように見えた。

アドマイヤマッスは?の付く内容。
いい感じで中団の外目を追走するも伸び切れなかった。
鞍上は「名古屋で走りすぎたのかな」とのこと。
折り合いに不安のないスプリント戦で見直したい。

ローエングリンは暴走してしまった。
あれでは府中の過酷なマイルの舞台は乗り切れない。