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2022年は客観的な予想を心がけます。

スプリングS(G3)回顧

2012-03-18 17:27:07 | 回顧
12.9 - 12.1 - 12.5 - 12.4 - 12.2 - 12.2 - 12.2 - 11.8 - 12.4=1:50.7
(37.5-36.8-36.4)

 季節外れの寒波を苦にすることなくグランデッツァがクラシック戦線の主役に躍り出た。暮れのラジオNIKKEI杯以来の実践。中間は攻め量が物足りず6キロ減。これは歓迎できる内容ではなかった。発馬では躓いたゼロスと接触するアクシデントがあった。その後は無理に押すことなく馬任せ。すぐに迎える1角まではかなりの外めを通らされたが、2角からは上手く中団まで控えることに成功した。3角から外めを通ってジワッと進出を開始する。4角では2着馬に馬体を併せに行き、一気に仕掛ける。直線を向き、手前を替えずにモタつく間にライバルに突き放される。坂上で左手前に替えてからは一完歩ごとにグイグイ伸びて差し切った。14番枠発走で無理に押してポディションを取りに行くのではなく、焦らずにじっくり乗ったMデムーロの手綱捌きもお見事。まだ、坂を上がってくる時にトモが付いてきていないし、手前を替えるのに時間を要する。それでも差し切るのだから強いのひと言。中3週で再度の長距離輸送が控えるだけに、更に馬体が減ると心配に。

 ディープブリランテはひと叩きして8キロ馬体を絞ってきた。好発を決めて最初の50mは理想的に運べたが、ゴール版を過ぎてからはガツンと掛ってしまう。ここで岩田は手綱をグッと絞って控える。1角から向こう正面まではずっと行きたがる。前走よりは抑えは利いたが、ここでかなりの体力を消耗する。それでも余力を残しているため4角で馬場のいい大外へ持ち出す。ここで勝ち馬に馬体を併せられたが、直線を向くと一瞬の脚で一気に後続を引き離す。だが、坂上で脚色が鈍るとゴール前で差されてしまった。依然として折り合い面の課題は解消されていない。掛って体力を消耗しながらも4角では一瞬の脚を見せてくれた。間違いなく世代屈指のもの。大トビで不器用さに欠けるだけに馬込みに揉まれる心配をしたが、行き脚が抜群に速いだけにその心配はなさそうだ。好位で折り合いえるか。これが皐月賞制覇への課題だ。

 ロジメジャーは道中、中団のインをロスなく追走する。上手く経済コースを立ち回るが、三分三厘はズブさを見せる。ステッキが入るも反応は良くない。それでも、4角で盛り返すと直線は粘り強い脚で伸びる。4着馬とハナ差の争いを制した。4角の荒れ馬場を苦にせずポディションを上げられた脚力は本物だし、決して恵まれたものではない。

 サトノギャラントは久々でも乗り込み入念で仕上がっていた。道中は急がせることなく後方からの競馬。1角で少しバランスを崩すところはあったが、その後は折り合いも順調。直線も外から伸びてはいるが、1,2着馬に突き放された。じっくり運んで終いを生かすタイプだけに府中コース向きだし、良馬場向き。

 アルフレードは久々で気合い乗りが今ひとつ。暮れの朝日杯FSは唸るような気配だった。道中は妙に折り合いが付き過ぎていたし、ガツンと来るところがなかった。道悪も良くはなかった。

 マイネルロブストは道悪が響いた。グンと重心を沈めて前傾姿勢で走るタイプ。それだけに道中は何度もノメッていた。良馬場で。


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