やりくり

４年ぶりに「悪魔の奇想曲」の練習を始めました。
今までに手がけた曲で、技術的に一番難しいのがこれです。
正直なところ、前回弾いてから、「もう、この曲は自分には無理かな」と思っていました。
けれど、この春から夏にかけてバリオスの「大聖堂」をさらってみて、運指や指のかたち、身体全体のフォームなどを、きちんと見直していくことにより、よく指の動いた若い頃よりもマシな演奏をすることが不可能ではなくなる………それを実感しました。
そうです。「悪魔の奇想曲」に対しても、「がんばれば、また何とかなるんじゃなかろうか」という気がしてきたんです。
とはいうものの、やはり難曲です。
今日の段階では全然弾けません。
本当に「何とかなる」かどうかは、この忙しい中、練習時間がやりくりできるか、その限られた練習時間の中で、難しい部分の「取り出し練習」にどれだけ時間をあてられるかにかかってきます。