「ところで虫の名前をあげてみてよ!」とブヨがアリスに言う。「まずウマバエ the Horse-fly がいる」とアリス。するとブヨが鏡の国には「ユリウマバエ a Rocking-horse-fly がいる」と説明しはじめる。そして「それは全く木でできていて枝から枝へ自分を揺らしながら動き回る。」また「樹液とおがくずを食べて生きる」とのこと。アリスは実際にユリウマバエ観察し「それは塗り替えられたばかりだわ。ピカピカでベタベタだから!」と思う。ユリウマは子供の玩具である。著者キャロルはここで現実世界のウマバエのしゃれとして鏡の国にいるユリウマバエについて語っている。
最新の画像[もっと見る]
- 広間はドアばかり&主観的連想的連関の実現としての客観的事実&不安定で予測不能 ! 11年前
- 「不思議の国」では人間が、人間身体を持つこともあれば、動物身体を持つこともある (WONDERLAND1‐1) 12年前
- アリスのディナー・パーテイーをめぐる何重もの不思議:現実と仮定、意味と事実(GLASS9-11) 12年前
- アリスがこれから進む道筋:赤の女王の説明(=キャロル「序文」の説明)(GLASS2-25) 13年前
- 地面上を走るor仮想の座標面上を走る(GLASS2-20) 13年前
- 「薔薇の頬 rosy cheeks 」&「しぼみ始めた」のでない長い髪(GLASS2-13) 13年前
- 「小さな声」が指し示すもの&「狐」が指し示すもの(GLASS2-6) 13年前
- ジャバウォク物語⑤:勝利し意気揚々と走る galumphing=gallop+triumph(GLASS1-22) 13年前
- 巨大なものが入る小さなポケット・自動筆記する鉛筆・バランスが悪い白の騎士(GLASS1-17) 13年前
- 鏡の国でアリスは魔術的な力そのものとして存在する(GLASS1-13) 13年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます