鏡の国のアリス:短評

鏡の国のアリスの本を読みながら短評をする

日常生活の現実(常識)の忠実な体現者アリス(WONDERLAND1‐16)

2013-09-16 14:41:17 | Weblog
 「その国に居て、その国の名前を尋ねたりしたら、その人は、私をなんて馬鹿な子と思うでしょう!尋ねたりしては、いけない。たぶん、国の名前がどこかに書かれているわ!」とアリス。

 ◎アリスの考え方・感じ方(9):アリスは賢い。小学校低学年なのに、彼女は、大人の常識を身につけている。大人びたおしゃまな女の子。アリスは、日常生活の現実(常識)の忠実な体現者。だから、彼女には、「不思議の国」の現実の不思議さが、際立って意識される。

アリスは、夢中になると、状況を忘れる(WONDERLAND1‐15)

2013-09-10 21:40:50 | Weblog
 地球の裏側に着いたら、「でもその国の名前を尋ねなければならないでしょうね。あのう、すみませんが、ここはニュージーランドですか?それともオーストラリアですか?」とアリス。(彼女は、そう言いながら、左足を後ろにひいて、右ひざを曲げてお辞儀をしようとした。空中を落ちているときに、そんなお辞儀をするなんて、考えてもみてください!できると思いますか?)

 ◎アリスの考え方・感じ方(8):アリスは今、兎の穴を落下中。落ち方がゆっくりだとはいえ、彼女は、夢中になると、状況を忘れる。アリスのこの性格が、「不思議の国」への順応を容易にする。