鏡の国のアリス:短評

鏡の国のアリスの本を読みながら短評をする

「薔薇の頬 rosy cheeks 」&「しぼみ始めた」のでない長い髪(GLASS2-13)

2011-11-20 02:05:27 | Weblog
 「お前みたいに動き回ることができる花がもう一種類、この庭にいる。その花は、お前より赤いし、花びらが短い!」と薔薇が言う。「その花びらはダリアみたいにきっちりしてる。とにかく君の花びらみたいにくしゃくしゃじゃない!」と鬼百合。

 薔薇が優しく言う。「でもお前の責任 your fault ではない。お前はただ、しぼみ始めてるだけだ。花びらがだらしなくなるのも仕方ない!」と。アリスはこの薔薇の考え「しぼみ始めてる」に大反対。

 その時、ドシン、ドシンと足音をたててチェスの赤の女王が現れた。アリスが最初、彼女を灰の中に見つけたときは3インチ程しかなかったが、今はアリスより頭半分背が高い。

 PS1:赤の女王の登場で「①アリスが花だとすると何色?また②花びらは何か?(GLASS2-7)」の答えが分かった。①女王の赤色に対して、アリスの色が問われる。薔薇が「申し分ない」と形容する色である。アリスは「薔薇の頬 rosy cheeks 」をしている。

 PS2:②花びらは頭髪である。若い娘のアリスは髪を長く伸ばし、成人女性の赤の女王は髪をまとめている。

 PS3:髪が長いのは、だらしなくないし、そもそも決して自分が「しぼみ始めた」からでもない。アリスはそう思い、薔薇の考えに反対した。
        
                

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