鏡の国のアリス:短評

鏡の国のアリスの本を読みながら短評をする

「小さな声」が指し示すもの&「狐」が指し示すもの(GLASS2-6)

2011-10-02 12:29:47 | Weblog
 鬼百合はただ風に揺れるだけ。そこでアリスがおずおずと、小さな声で再び話しかける。「花はみんなしゃべるの?」と。「君と同じように話せるよ!」「それも、もっと大きな声でね!」と鬼百合。

 PS:驚愕して小さな声になったアリス。鬼百合は驚愕を理解しない。小さな声にのみ注目し、花は大きな声で話すと強調する。「小さな声」はアリスにとっては驚愕のシンボル。しかしそれは鬼百合にとって小さな声そのもの。
 これは次の事情と同じ。ある人には「狐」は稲荷大明神の遣い。そう思わない人にはただの狐そのもの。
     

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