丘の頂上がアリスには見えるが、そこに行く方法はない。しかしともかく彼女は鏡の国の探検に出発する。彼女は花壇に行き当たる。鬼百合が風に揺れる。アリスが話しかける。「鬼百合さん!あなたがしゃべれたらいいのにね!」と。
PS1:アリスは一人で、話し相手が誰も居ないから、鬼百合にいたずらに、ふと話しかけた。
鬼百合が「私たちはしゃべります。しゃべるに値する人に対してはね!」と答える。アリスはあまりに驚き、しばらく何も言えない。彼女は息を飲む。
PS2:花は普通、しゃべらない。アリスに花がしゃべり返答した。これは架空の話だろうか?
これまで、この日常の現実では花がしゃべることがなかった。だからといって、「花がしゃべらない」という命題が真と証明されたわけではない。「しゃべるに値する人」に対して花がしゃべるとしたら、この日常の現実でも花がしゃべることはありうる。
PS3:アリスが驚いたのは、日常の現実でアリスは、花にしゃべりかけられたことがないし、花にしゃべりかけられた人について聞いたことがないためである。日常の現実で花がしゃべらない理由。(1)「しゃべるに値する人」がいないから。(2)日常の現実では、「花の本性」として花はしゃべらないから。
日常の現実では、普通は、花がしゃべらないのは、「花の本性」のためとされる:理由(2)。アリスも、そう思っていた。
ここで気をつけよう。「花がしゃべらない」という命題が真と証明されたわけではない。日常的現実のなかで、過去に否定されたことがない限りの真理が、延長的に永遠の真理とされているだけである。
PS4:「鏡の国」でアリスは、日常的現実では過去に否定されたことがない真理、「花がしゃべらない」が、あっさり否定される事実に出会う。命題「花がしゃべらない」が虚偽と証明される。
日常的現実の中で、命題「花がしゃべらない」を真理であると思い込んでいたアリスは、鏡の国の現実の中で、その命題が虚偽であることを知り、あまりに驚き息を飲んだ。
PS5:命題「花がしゃべらない」は、日常的現実でも、過去に否定されたことがない限りの真理だから、未来に虚偽と証明される可能性が残る。
PS6:また日常的現実でも、花がしゃべらないのは「しゃべるに値する人」がいないからかもしれない:理由(1)。実際に日常的現実で、未来において花がしゃべれば、一方で命題「花がしゃべらない」が虚偽と証明されるとともに、他方で、この理由(1)“花がしゃべらないのは「しゃべるに値する人」がいないから”が、正しいかどうかも分かる。しかし、これまでのところ日常的現実において、過去に花がしゃべったことがないので、この理由(1)が間違っているとも、また正しいとも言えない。
PS1:アリスは一人で、話し相手が誰も居ないから、鬼百合にいたずらに、ふと話しかけた。
鬼百合が「私たちはしゃべります。しゃべるに値する人に対してはね!」と答える。アリスはあまりに驚き、しばらく何も言えない。彼女は息を飲む。
PS2:花は普通、しゃべらない。アリスに花がしゃべり返答した。これは架空の話だろうか?
これまで、この日常の現実では花がしゃべることがなかった。だからといって、「花がしゃべらない」という命題が真と証明されたわけではない。「しゃべるに値する人」に対して花がしゃべるとしたら、この日常の現実でも花がしゃべることはありうる。
PS3:アリスが驚いたのは、日常の現実でアリスは、花にしゃべりかけられたことがないし、花にしゃべりかけられた人について聞いたことがないためである。日常の現実で花がしゃべらない理由。(1)「しゃべるに値する人」がいないから。(2)日常の現実では、「花の本性」として花はしゃべらないから。
日常の現実では、普通は、花がしゃべらないのは、「花の本性」のためとされる:理由(2)。アリスも、そう思っていた。
ここで気をつけよう。「花がしゃべらない」という命題が真と証明されたわけではない。日常的現実のなかで、過去に否定されたことがない限りの真理が、延長的に永遠の真理とされているだけである。
PS4:「鏡の国」でアリスは、日常的現実では過去に否定されたことがない真理、「花がしゃべらない」が、あっさり否定される事実に出会う。命題「花がしゃべらない」が虚偽と証明される。
日常的現実の中で、命題「花がしゃべらない」を真理であると思い込んでいたアリスは、鏡の国の現実の中で、その命題が虚偽であることを知り、あまりに驚き息を飲んだ。
PS5:命題「花がしゃべらない」は、日常的現実でも、過去に否定されたことがない限りの真理だから、未来に虚偽と証明される可能性が残る。
PS6:また日常的現実でも、花がしゃべらないのは「しゃべるに値する人」がいないからかもしれない:理由(1)。実際に日常的現実で、未来において花がしゃべれば、一方で命題「花がしゃべらない」が虚偽と証明されるとともに、他方で、この理由(1)“花がしゃべらないのは「しゃべるに値する人」がいないから”が、正しいかどうかも分かる。しかし、これまでのところ日常的現実において、過去に花がしゃべったことがないので、この理由(1)が間違っているとも、また正しいとも言えない。