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ゴリラ新モデル「NV-BD600DT 」

2008-09-20 13:04:52 | GPS


携帯電話を利用して多彩な情報を取得できるカーウイングスに対応したSSDポータブルナビゲーションを発売 (ニュースリリース)
日産自動車、「カーウイングス」を市販ポータブルナビゲーションに展開 (ニュースリリース)
三洋、「カーウィングス」対応のワンセグ搭載ナビ (AV Watch)
日産、「カーウイングス」を市販ポータブルナビに提供 (ケータイWatch)

 三洋電機は9月19日、ゴリラシリーズの新モデル「NV-BD600DT」を発表した。10月21日の発売で、店頭予想価格は85,000円前後の見込みとのこと(AV Watch)
 ナビとしての基本機能はNV-SD585DTと同様だ。異なるのは通信機能対応となる。
 具体的には、携帯電話のBluetooth接続機能によって通信が可能となる。リアルタイム交通情報、交通情報を利用したルート検索、付近の飲食店情報やヘッドラインニュースおよび天気などの情報チャンネル、といった情報・機能を利用できるようになる。

 8月末にはパイオニアとホンダが渋滞情報の相互運用で提携した。この提供により今後の勢力図がどうなるのかに興味を持っていたが、早くも三洋電機と日産が手を組んだ。ただゴリラとリアルタイム交通情報の組み合わせが2ヶ月程度でできるものとはちょっと考えられないため、パイオニア-ホンダ提携の発表前からこちらの提携も進んでいたのだろう。もしかすると、逆にパイオニア-ホンダが、三洋電機と日産の提携を聞きつけて先手を打って発表したのかもしれない。
 今回の提携も、パイオニア-ホンダ同様、純正ナビとアフターセールナビの組み合わせだ。ナビのユーザー層は住み分けができ、プローブ情報にとって重要な利用者の増加の面では非常に効果的だ。パイオニア-ホンダの提携と異なる点は、

・パイオニアは独自のテレマティクスサービスを持っているが、三洋には無い。
・そのため、パイオニア-ホンダは渋滞情報の相互提供のみだが、三洋は日産のテレマティクスサービスの提供を受ける。
・パイオニアはこの提携の結果はテレマティクスサービスを使える同社のナビ全てに行き渡るが、三洋で対応しているのは NV-BD600DT のみ。

といったあたりだろうか。
 となると、三洋はゴリラをはじめとする同社のナビに通信機能を追加していく必要があるという問題が出てくる。既存の最新モデルがファームアップなどで対応できればよいのだが、そうでなければ通信機能を追加したマイナー?アップデートが行われる可能性がある。

 また別の問題として、今回の NV-BD600DT に限ってみれば、
・Bluetooth で通信のできるケータイが必要。
・パケット代が別途必要。
という点が挙げられる。
 Bluetooth ケータイは、増えてきたとは言えまだ多くない。例えばわたしは N905i を所有しているが、これは対応していない。
 パケット代については、ケータイをモデムとして利用する使い方であるため、例えば FOMA であればパケ・ホーダイによる定額制の適用対象外となると考えられる。FOMAには定額データプランもあるが、安いものではない。プローブ情報の送受信に必要なパケット代はさほど多くないものと考えられるが、それでも従量課金されるとすれば使用を控えてしまうだろう。
 せっかくゴリラがテレマティクスサービスに対応したというのに、これでは利用者が増えないだろう。プローブ情報は提供者が多くないとメリットが出ず、これではせっかくの提携がもったいない。

 確かに Bluetooth でケータイとつなぐというのは比較的簡単に実現できたのだろう。しかしパイオニアのエアーナビよりも後発なのだから、通信料金は定額制とし、ウィルコムなどの通信モジュールを内蔵するようなゴリラを開発して欲しかったところだ。
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