わたしの手のひらで、三つのどんぐりが、コロコロとしています。
昨日の朗読会で、あるお母さんが、わたしへと、持ってきてくださったのです。
わたしが、どんぐり大好き、と言ったことを覚えていてくださって。
子育てをしながら、様々な葛藤をしながら、忙しい毎日のなか、お庭のどんぐりを拾い上げ、ポケットにしまい、持ってきてくださった・・・。
その重みと真心に、今も、胸がいっぱいです。
今回の朗読会にも、素敵なみなさんが集まり、素敵な時間をつくってくださいました。
テーマは「巣立ち」。
みなさんのお話し、思い出や、今の想いを伺ううちに、どんな状況にも、必ず、リミットがあるのだなあ、と、しみじみ感じました。
この子と二人きりの暮らしも、あと少し・・・
この子と一日一緒にいられる時も、あと数ヶ月・・・
時は、絶え間なく、流れていくのですね。
苦しい時も、うまくできなかった日も、自分をゆるせない日も、
いつかは思い出となって、遠ざかっていきます。
そう考えると、どんな日も、いとおしいですね。
ちいさな巣立ち、大きな巣立ち、
ひとつひとつを、ゆっくりゆっくり越えていきましょうね。
そうして、いつか、頑張った日々を振り返って、いとおしい日々を振り返って、胸を熱くしましょうね。
みなさん、ありがとうございました。
次回、12月10日は、連続朗読会の最終日です。