ちいさな虫もカップルがいいね
ひとりじゃつまんないもんね~
仲間をつくろうよ
キッといいことあるもんねぇ
すっかり元気になったT子さん。
出来上がった写真を届けました。
ちょうど出かける用事があったので、ついでにT子さん宅の前で下車
チャイムをおしたらなんとすぐにお返事。
「は~い、杏子ちゃん おはようさ~ん」
「写真できたよ~ ハイどうぞ!」
「うん!あらいつのまに写したの? うわ~ありがとう!」
「いまから熊本の病院に行ってくるねぇ」
「うん、 あら 車買い替えた?また?」
「・・・ちょっと疲れたからね、長距離で・・・あと10年は乗るつもりでね。
その分長生きしなくっちゃ! 後からついてきてね」
「もちろんよ!
自転車だけど、後からじゃなくて前でひっぱるけんね」
なんとこの勢いですよ、泣けてきました。
昨年末、奇しくも じいやの77才の誕生日に、
妻T子さんの献身的な介護もむなしく、M男さんはひと足先に永久の旅路に。
棺の前で、泣き崩れていたT子さんだったが・・・
あれから早いもので9ヶ月が流れた。
見違えるように明るくなったT子さん
ホッ!としているわたしなのです。
でも夕方は
早めに雨戸をピタリとしめて、玄関の外灯だけがぼんやりと見えるとき
「あ~いまごろは、ひとりで夕ご飯かなぁ・・・」
きっとさみしい夕餉だろうなぁと、ふと涙ぐむのです。