高尾山の樹林下あちこちにキジョラン:鬼女蘭(ガガイモ科キジョラン属)の丸くて厚い葉をつけたつるを見かけました。
近くの奥多摩にはほとんど見られないというのに、高尾山でははたくさん見かけます。
常緑樹林内の木陰に生える常緑のつる性多年草で、つるはかたくて丈夫、葉は対生し、長さも幅も6~12cmの卵円形で、先端は短く突き出ます。
この恐ろしげな名前は、楕円形の袋果が熟すと縦に割れて、中から白色の冠毛がついた種子が出るのを、髪を振り乱した鬼女に見立てたものです。
8~9月、葉腋に淡黄色の小さな鐘形の花を散形状につけます。(’09.年8月10日記事)アサギマダラの食草でもあります。
高尾山と鬼女の群れ、何やら意味ありげな取り合わせです。