楯状葉柄と雄花序
葉の形をコウモリに見立ててこの名があるというコウモリカズラ:蝙蝠蔓(ツズラフジ科コウモリカズラ属)です。
日本各地、中国、朝鮮、東シベリアに分布する落葉性のつる性木本で、他物に巻き付き長く伸び、無毛で平滑、葉は互生し、長さ幅とも7~13㎝の腎円形、切れ込みのないものから5~9裂するものまで変化が多くあります。基部はハート形、裏面はやや白色を帯び、長い葉柄は葉身に楯状につくのが特徴です。
雌雄異株で、5~6月葉より短い円錐花序をだし、淡黄色の花を多数つけます。
果実は核果で直径6~9mm、黒く熟します。