むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

ヒメユズリハ:姫譲葉(本籍は海岸地) 

2015-05-18 09:15:51 | 植物観察記録

志摩半島、今では少なくなったという真珠養殖筏が浮かぶ英虞湾をのぞむ小さい公園の柵外にヒメユズリハ:姫譲葉(トウダイグサ科ユズリハ属)雄木があり、地味な花をつけていました。
団地の海岸近くに生える常緑高木で、高さは5~12mになります。ユズリハに比べて葉はコンパクトで庭や公園にもよく植えられています。昨日のカジイチゴもそうですが、街でなじみの木も本来の分布地で見かけると好ましくて嬉しくなります。
葉は枝先に集まって互生し、長さ6~12㎝の狭い長楕円形で、表面は光沢のある深緑色、裏面は緑白色、
ユズリハに比べて小型ですが、その割に葉柄はながく、葉の長さの半分ほどもあります。
雌雄別株で花弁はなく、小さな萼片が雄花でふつう4個、雌花で3~5個あります。
写真は雄花で褐紫色の葯が目立ちます。