むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

フウ:楓(年を越す紅葉)

2013-12-31 09:17:36 | 植物観察過去ログについて

例年ですと秋になると落ち葉掃きで大変だった家の前の街路樹のフウ:楓(マンサク科フウ属)ですが、
今年はどういうわけか、紅葉する前に市のほうで深く剪定しまいました。
剪定の時期が早かったので、秋というのに残った太い枝から新芽が出て、やがて年末近くになって遅い紅葉になりました。若い芽がそのまま紅葉したためか葉に傷みもなく、実に見事に赤く色づいています。
とうとう年を越しそうな紅葉が大晦日の冷たい風に震えています。状況はまったく違いますが、オー・ヘンリーの「最後の一葉」を思い出したりしていました。
こちらへ転居してきた当時、家の前の街路樹のフウがあまりにも哀れな姿だったので、何年間か肥料をやったり、剪定したりして何とか回復させたのですが、ほかの家では何もしないで放置したので、ほとんどが枯れてしまい、そのあとに市が植えたモミジバフウのほうが、前からのフウより立派に育ってきていて、世話を焼いたのに馬鹿を見た思いです。それでも、モミジバフウの並木の中に残った少し貧弱な我が家の前のフウにがんばれよと声をかけています。
 
今年もご来訪ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
どちら様もめでたくご越年遊ばしますようにお祈り申し上げます。

むかご

ネジキ:捻木(紅葉もある)

2013-12-26 10:18:16 | 日記

枯れ木の目立つ年の瀬も近い山道できれいな紅葉に出会いました。
ネジキ:捻木(ツツジ科ネジキ属)です。
幹が捩れているのでこの名がついたネジキ:捩木(ツツジ科ネジキ属)で、山地の林縁など日当たりのよい場所に生える落葉低木です。
5~6月に咲く白いつぼ型の花(06年6月19日記事)や、ヌリバシ(塗箸)、アカギ(赤木)、アカンボウ(赤ん坊?)など呼ばれ、生花の花材になる光沢ある赤色の冬芽(07年2月12日記事)はよく知られていますが、話題になることもありませんがこの紅葉もなかなかのものです


常緑ヤマボウシ (名の通り常緑)

2013-12-24 14:40:07 | 日記

お寺の庭にあまり見られない花木がありました。
ヤマボウシの葉に似ていますが、冬なのに常緑です。所々に咲き遅れたような花がいくつか見つかりました。
調べてみると、最近「常緑ヤマボウシ」などの名で園芸店などで売られているミズキ科 ミズキ属の園芸種で、常緑ヤマボウシなどの名で園芸店などで売られているミズキ科 ミズキ属の園芸種とわかり ました。
常緑のヤマボウシはヒマラヤ原産のもありますが、多くは中国産でホンコン エンシス系といわれる種類のものがうられているようです。
花はやや小ぶりですが大変花付きが良く、いろいろ花色の改良種があって、ヤマボウそのもの形の花を枝一面に咲かせます。秋には甘く熟れる果実を楽しめるほか、冬季にも落ちないで赤銅色に変化する葉色も楽しめます。
樹高は約5m、病害虫もほとんど無くて樹勢が強くて樹形が乱れず、日陰にも耐えるので最近庭木として人気があるといいます。
花のそばに見える小さい丸いものは、一瞬来年の花芽かと思いましたが、ヤマボウシの冬芽は混芽でこんな形にはならないはずなので、果実の落ちた跡か、結実しなかった花の跡ではないかと思われます。

ツボクサ:壷草・坪草(つる性のセリ科)

2013-12-02 13:12:35 | 日記
本州関東地方以西、四国、九州、沖縄に分布するツボクサ(セリ科ツボクサ属)の壷は坪とも書き、庭という意味で、庭や道ばた、林内などに生える多年草です。茎は地をはい、節から根を出してふえます。
茎は緑色または紅紫色、葉は直径2.5~3cmの腎円形で基部は心形、やや光沢があり、ふちには浅い鋸歯があります。
5~8月、節から1~2個の花序をだし、小さな赤紫色を帯びた花を固まってつけます。
チドメグサ属などと同じくセリ科のなかでは数少ないつる性です。